備えあれば憂いなし、とは良くいったもの。
いざ!というときの非常食をちゃんと準備していますか? ストックしてある缶詰の賞味期限は切れていませんか?
もちろん非常食は、震災など災害時の備えにも有効ですが、“非常時”は常に我々の傍にあるということをお忘れなく。例えば、舌の肥えた女性を家に招いたとき……、自宅に招きいれてワインのお供として「ちょっとしたもの」としてパッと何かを用意できるか考えてみて下さい。チーズを並べて、ナッツを出して……ってエアラインのサービスじゃないんだから、自宅ならではの温かさを感じられるメニューを提案してみてはいかがでしょう?
そんなときに、FORZA読者にお勧めしたいのが、食のブランディングを通して被災地の復興を支援する「Rebirth 東北フードプロジェクト」で2014年に誕生したオリジナル缶詰「はらくっつい TOHOKU」。その2ndシリーズとして発売された「石巻産銀鮭のクリームスープ仕立て~ゆずの香り~」は、イル・ギオットーネの笹島保弘シェフと石巻の木の屋水産、宮城県仙台市にある「デル・カピターノ」の、庄子達広シェフがタッグを組んで開発した、こだわりの缶詰なのです。
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日本一の銀鮭生産量を誇る石巻産の銀鮭の缶詰には珍しい大ぶりの身が5つも入り、それを取り囲むスープには白いんげんの野菜のペーストに白菜、ゆず、そして笹島シェフのルーツである京都発のイタリアンらしく仙台の白味噌が使われています。
だから普段料理をしない40男でも、この缶詰を開け、少し温めるだけでレストラン級の一皿ができあがりになるのです。しかも、発売されたばかりなので、「あ、これ知ってる!」とされるネタバレ率も低い(笑)
実はこの缶詰を使ったメニューは、2015年3月13日まで丸の内cafe easeにて開催中の「まるでイタリア バール デ MIYAGI」にて提供されていて、こちらではこの缶詰を使ったパスタやリゾットにアレンジしたメニューがいただけるのです。
もちろん、自宅でも簡単にメインメニューにもアレンジできますよ。実は笹島シェフ自身、開発で届くたびに味を試したものをまかない用に使っていたそうです。
「茹でたパスタにかけてもいいし、冷やしておいたごはんと一緒に鍋にかけ、最後にパルミジャーノチーズなど粉チーズを振りかけるだけでリゾットに。(シート状の)溶けるチーズ使って、トースターに入れて焼くだけでドリアにもできます」(笹島シェフ)
意外だったのが豆腐との組み合わせ。
「中には白味噌を使っているので、(チーズ以外の)発酵食品との愛称もいいです。豆腐をいれて、きのこやキャベツなど好きな野菜を入れてオリーブオイルと煮込むだけで簡単な1食ができあがります」(笹島シェフ)
これに合わせるワインは、家飲みのカジュアルな白を。笹島シェフのお勧めは、こちらの2本。いずれもイタリア・ヴェネト州のネグラーレ社の白ワインです。
右/ネグラーレ ソアーヴェ・クラッシコ 2013
「ソアヴェはサーモンとかには本当にぴったりです」(笹島シェフ)
ちなみに、ネグラーレのワイナリーがあるイタリアのヴェネト州の州都は「ロミオとジュリエット」の舞台となったヴェローナ。こんなサイドストーリーも甘い語らいの潤滑油になるかも?
同じく、石渡商店と東京・丸の内「アンティカ・オステリア・デル・ポンテ」のステファノ ダル モーロシェフ、宮城県仙台市「リストランテ ダ・ルイジ」の廣瀬竜一シェフによる「気仙沼産メカジキの地中海風煮込み」も発売中。価格は各 ¥630(+Tax)。
Text:Yuko Kitamoto
はらくっついTOHOKU
http://www.mec.co.jp/j/csr/rebirth/
販売先:明治屋ストアー、日本の御馳走えん、
仙台名店ドットコム(http://www.sendaimeiten.com/)
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