驚くべき事件が起こった。14歳の女子中学生と15歳の男子中学生がの2人が、大学生から金品を奪おうとしたところ、大学生が逃げ出し、途中でビルから転落して死亡。前述の2人の中学生が逮捕され、このほかにももう1人の当時13歳男子中学生が児童相談所に通告されたという。危機管理コンサルタントの平塚俊樹氏はこう話す。
「罪名は強盗致死です。少女は罪を認めており、少年は一部否認をしているそう。13歳だった少年については、被害者を呼び出したこと、お金を取る話をしていたことを認めているそうです。中学生が行ったとは思えない卑劣な犯行にさまざまな声が上がっています」。
警察は、美人局である可能性も視野に入れているという。
「美人局とは、他の男と手を組み、対象者の男性に言いがかりをつけ、金銭などをゆすり撮ることです。ハニートラップとも呼ばれています。このような手口を中学生が行ってしまう…。闇深さを感じざるを得ません」。
14歳と15歳は刑法上の犯罪が成立する。しかし、少年法で守られているため、一般的な裁判ではなく家庭裁判所に装置されることになる。一体、どのような背景で犯罪に手を染めてしまったのか、解明が急がれる。
今回お話を聞いたのは、この事件に対して思うことがあるというある女性だ。
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小川律子さん(仮名・48歳)がこの事件を耳にしたのは、仕事場でのことだ。
「中学校の給食室で働いています。ちょうど仕事が終わって、みんなでおしゃべりしながら着替えていたら、スマホをみた仲間が教えてくれて。職場は中高生の子どもを持つ母が多いので、そのあとはこの話題で持ちきりでしたね」。
律子さんには高校3年生の息子と中学2年生の息子がいる。正直、この話を耳にしたとき、ぞっとしたという。
「今の子どもたちが生きる世界は、私たちが子供の頃とはまるで違う環境です。何よりもスマートフォンがあることが1番でしょうね。ありとあらゆる情報が手元にある、そんな気がします。わざわざ調べなければ出てこないような情報をまとめる人もいて、すごく怖いなと先日、思ったところだったんです。美人局のやり方とかも出ていて、本当にびっくりしました」。
律子さんを驚かせたのは、中学2年生の次男だ。
「ある晩のことでした。家族4人で食事をしていたら、彼の口から少年Aの名前が出たんです。私と夫は、息を飲みました…。何で彼がその名前を知っているんだろうって」。
聞くとTikTokなどで、凶悪犯をまとめた動画が流れていると息子は話したそう。