洗練さはキープしつつ、程よくボリューミーなシルエットに進化!
第642回目は、ジョンロブのレザーシューズです。
気品ある大人の足元の鉄板ブランドと言えば、「ジョンロブ」は筆頭株。英国を代表するシューズブランドであり、スーツスタイルに紳士的なエレガンスを加えてくれる、頼れる相棒的存在として、不動の地位を築いています。
150年以上の長きにわたって君臨し続けるとあって名作も数多く、履けば自然と背筋が伸びるような洗練さが魅力。そんな名作をモダンなカジュアルスタイルにもマッチさせたのが、今回ご紹介する新定番です。いわゆる“厚底”シリーズであります。
ジョンロブを代表する「シティⅡ」をベースにした「シティⅡ ニュースタンダード」。耐久性に優れた2.5ダブルソールを採用し、厚さ3cmのヒールが脚長効果をもたらします。最大のポイントは、シャープな7000ラストではなく、ラウンドトゥが特徴の0015ラストを採用している点。程よくぽってりとしたシルエットとなっており、随所に配したツインステッチがさらに強調します。
2足を比べれば違いは明らかですが、とは言えあくまで洗練された上品さはそのまま。同じぽってりシューズでも、ここまでラグジュアリーなムードを漂わせるのはそうありません。昨今、オーバーサイズなジャケットスタイルが人気を博していますが、コーデ次第でだらしなくなってしまいがちに。これならルーズになりすぎず、紳士たる上品さをキープしたまま着こなせそうです。
ソールを見てもワイドなシルエットを感じていただけるかと。グッドイヤーウェルト製法を採用し長く愛用できるのも見どころです。歩く度にカツッカツッと奏でるレザーソールは、男の憧れ。男のツボをよくわかってらっしゃる!
言わずと知れた名作「ウィリアム」。1940年代に誕生したダブルモンクですが、0015ラストとなると、いい意味でカジュアルダウンした佇まいに。軽量のラバーソールの形状も相まって、ドレススタイルの鉄板的存在であるダブルモンクをデイリーに履けちゃいます。
スクエア型に凹凸をあしらったライトウェイトウォーキングソールは、軽快な履き心地をもたらすとともに存在感も抜群。耐久性にも優れ、ソール交換も可能なのでこの先ずっと履き続けることができます。
ジョンロブにおけるカジュアルシューズの王道「ロペス」。0015ラストとライトウェイトウォーキングソールによるボリューム感が加わり、ワイドパンツをはじめとする無骨なボトムスとも好相性。とは言え上質なカーフレザーの艶っぽさがエレガンスを引き出ので、ドレッシーな装いとの相性もバッチリです。オンオフ問わずに履きこなせます。
Photo:Naoto Otsubo
Styling:Takahiro Takashio
Text:Hayato Hosoya
【問い合わせ】
ジョン ロブ ジャパン 03-6267-6010