■既存のハイエースを改装してPHEVへコンバート!! HKS e-ハイエース マルチエナジーコンセプト
昨年のジャパンモビリティショー2023では、バッテリーEVとなったハイエースが出展されていましたが、今回の東京オートサロン2024では、既存のハイエースをベースとしたプラグインハイブリッドカーの「HKS e-ハイエース マルチエナジーコンセプト」が出展されていました。
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カーボンニュートラル燃料やバイオ燃料、水素燃料、CNG(圧縮天然ガス)、LPG(液化石油ガス)など、様々な種類の燃料でエンジン発電をする「マルチエナジー」というのも、e-ハイエースの特徴
開発を手掛けたのは、マフラーのような排気系や足回りのパーツ製造に強いアフターパーツメーカーのHKS。エンジンは発電専用として残し、トランスミッション部分をHKS製のモーターユニットへ置き換え、25kW/hの大容量リチウムイオンバッテリーを搭載。エンジンと駆動系が直結となるモードはなく、電力で走行するプラグインハイブリッドカーです。
発電用モーターと駆動用モーターが仕込まれているモーターユニットは、既存のトランスミッションユニットと同じ全長でつくっているため、プロペラシャフト以降のパーツは、ベースのハイエースのものがそのまま使えるそう。
既存のハイエースを改装してPHEVへコンバートできるため、将来性が見込める企画といえそう。このe-ハイエースは、東京オートサロン2024のコンセプトカー部門において優秀賞を獲得しました。
昨年のジャパンモビリティショー2023もそうでしたが、海外の人も多く来場されていたのが印象的でした。自動車にかかわる仕事をする者としてうれしいことですが、いま電動車への過渡期にある自動車業界は、一瞬たりとも気の抜けない業界でもあります。その流れのなかで、来年2025年の東京オートサロンではどのようなカスタムカーが登場するのか、今後が非常に楽しみです。
Text:Kenichi Yoshikawa
Photo:MMM-Production
Edit:Takashi Ogiyama
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