若者よりも、中高年の方が似合います!
冬コーデの目玉といえば、やっぱりアウターです。特にコートは、オンオフ問わずに使えるものが多く、オトナの男には持ってこいですよね。
その中でも注目したいのが、チェスターフィールドコート。丈が膝くらいまであり、ウエストがちょっぴり絞られた上品なコートです。
最もフォーマルで位の高いチェスターフィールドコートですが、その品の良さや落ち着きがある反面で、若者が着ると、どうしても地味なオジサンくさくなってしまうという一面も。
しかし、年を経るに従って、このコートがビシッと決まるのが、高齢者の特権でもあります。
今回は78歳にして服飾界の大御所である赤峰先生によるチェスターフィールドコートの着こなし解説をお届けします。
まずはフォーマルなスタイルを、若者をモデルにご紹介。
チェスターフィールドコートは最もフォーマルなコートフォーマルなコートなので、それに準ずるコーディネートです。
白のシルクのスカーフにボウタイ、そしてグレーのフランネルのダブルスーツを着用しています。靴はシングルモンクの革靴です。
お次はブレザースタイルです。
このコーディネートではネイビーのチェスターフィールドコートを着用しています。コートの中もネイビーブレザーで、色合わせとしてトリコロールを意識しています。
差し色としてボルドーを採用しており、ネクタイ・マフラー・ホーズに散りばめています。
続いてはカジュアルスタイルです。
このコーデではカシミヤ100%のキャメル色のチェスターコートをメインに、白とベージュのみでスタイリングしています。
カシミヤのマフラーにワッフル編みのざっくりとしたバルキーなニット、タバコスエードの靴にコーデュロイのバンツ、そしてアーガイルのベージュのソックスを合わせています。
あえてジャケットは着ずにで直接コートを着用しています。
野暮ったい素材を選びつつ、カラーリングは上品にまとめ上げていることで良い調和が生まれています。
いよいよ赤峰先生の着こなしです。
赤峰先生が着用しているのはイーデンモデルで、最もドレッシーで位が高いチェスターフィールドコートになります。黒、ダークネイビー、ダークグレーの3色で、シングルブレストで少し絞りがあり、フレアが若干出ているのが基本です。まさにオーバーコートの原点です。
また、チェスターフィールドコートの中でも黒のコートで、上襟にビロードが貼ってあるものが最も高級なんです。
なので、黒のマフラーを合わせるのが、元来のスタイルに近づくことになります。
いかがでしたか? スーツスタイルからカジュアルスタイルまで、幅広くカバーでき、着るだけでサマになるチェスターフィールドコート。着こなしを工夫すれば、よりワンランク上のコーデを組むことができます! 今回ご紹介したコーデをぜひ参考にして、自分なりのスタイルを確率してみてくださいね!
Text:FORZA STYLE