【後編】「大好きだったカルボナーラを吐き出しました」毒食リストを作る元夫との「洗脳のような夫婦生活」の実態に迫る。

「最近はファミレスに行くのも禁じられました。ハンバーグなどは添加物で膨らませているそうで……ドリンクバーも安いのには理由があると脅されて、私自身が怖くなってきてしまって……。

オーガニック野菜を購入する際も、無農薬なのか低農薬なのか、必要以上に脳のエネルギーを使いますし、農薬や添加物がどこまで健康被害があるかを考えると、ますます悩んで……いえ、病んでしまいそうになります。

職場の仲間にお茶や食事に誘われても、断ることが増えました」

夫自身は相変わらず玄米ご飯と納豆、野菜で食事を摂り、時にはオーガニックのプロテインで栄養補給をしていたという。

趣味のランニングで体を鍛えて肌ツヤも良く、体調も問題なさそうだ。

「夫自身、本当にストイックに生きていますね。食事は徹底していますし、お酒はたまにたしなむ程度。タバコももちろん吸いません。

最近は、小麦を排除する『グルテンフリー』にもこだわりを見せ、我が家からはパスタやうどんが消えました。彼曰く、『小麦に含まれるグルテンは体内で消化されにくいため、異物となって蓄積し、腸内環境を悪化させる原因となる』そうです」

こうして美晴さんは、「また口にできるものが減っていきました」と自嘲気味に笑う。