「その言葉を思い出して、トイレに駆け込んで吐きだしました。気のせいか、子供の頃に入ったプールの塩素の匂いが鼻先に蘇ってしまって……。
夫の影響で、私自身もコンビニ食を摂ることに罪悪感と嫌悪感を持ってしまったのかもしれません。まさに洗脳ですよね。
O157などの食中毒を防ぐメリットがある反面、やはり添加物まみれの食品が体を蝕むと言われてしまったら心が萎えてしまいます。」
美晴さんはこう続ける。
「それに、夫はさらに『食べてはいけない毒食リスト』の項目を増やしました。白砂糖、マヨネーズ、ポテトチップ、菓子パン、クッキー、冷凍ピザなどです。
白砂糖は依存性があり、夫は『白いドラッグ』と言っていました。肥満はもちろん、鬱や頭痛、湿疹、精神不安からキレやすくなる原因になるとも説明してきて……。
そこでハチミツを買って帰ったら、夫はハチミツのボトルを手に取って『中国産じゃないか!』と目を尖らせ、今度はそのままゴミ箱に捨てたんです。もうどうしていいのかわからず、困惑するばかりでした」
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