■DでオンのフォルクスワーゲンのID.4
スタートスイッチがなくなってしまったクルマは、フォルクスワーゲンのID.4です。昨今のクルマでは、さまざまな物理スイッチがなくなってきていますが、まさかスタートスイッチがなくなるとは、思いもしませんでした。
フォルクスワーゲンID.4のシフトスイッチは、ブレーキを踏んだ状態で、前方へひねるとDレンジ(Bレンジ)、手前にひねるとRレンジとなる。Pレンジはシフトスイッチに右側にあるプッシュボタンを押すタイプ
ID.4において、スタートスイッチの代わりとなるのは、運転席前にあるメーターの右上に設置されているシフトスイッチです。クルマに乗り込み、ブレーキを踏んだ状態で、スイッチをつまんでDドライブ、もしくはRドライブへ回すと、ID.4のシステムが起動、ブレーキから足を離せば、すぐさま発進ができます。
筆者が1年前まで乗っていたフランス車は、キーを差してエンジンをかけるオールドスタイルのクルマでした。毎回、キーを出すのが面倒ながらも、ひねる操作にロマンを感じていたものでした。その真逆にいるID.4ですが、プッシュスタートスイッチを押す操作が無くなったことで操作がシンプル(=ラク)になり、(個人差はあるかもしれませんが)筆者は「大アリ!!」と感じました。
これまでのバッテリーEVやハイブリッド車、PHEVの場合、スタンバイ状態(Dにすれば発進可能)なのか、システムダウン中(イグニッションONだけ)なのかは、メーター内で「Ready」マークなどを確認する必要がありましたが、ID.4では、シフトレンジがいま何にあるのかを確認すればOK。Dレンジならば即座に発進することができます。
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