ハンバーガーメニューボタン
FORZA STYLE - 粋なダンナのLuxuaryWebMagazine
CAR 得するクルマ生活

【中国BEV墓場は日本の未来か?】リチウムイオンバッテリーの危険性とは?

無料会員をしていただくと、
記事をクリップできます

新規会員登録
安全装備や自動運転でますます高額化している現代のクルマ。上手に購入する方法は? さらに、所有してからも様々なトラブルやアクシデントが起きるのがカーライフ。それら障害を難なくこなし、より楽しくお得にクルマと付き合う方法を自動車ジャーナリスト吉川賢一がお伝えします。

2023年9月、中国のSNSで、中国国内でBEVが大量に廃棄されていると相次いで投稿され、日本のメディアでも報道されました。BEV先進国であるはずの中国で、いま何が起きているのでしょうか。

 

■カーシェアビジネスの崩壊によって、行先を失ったEVが放置された

日本のメディアで報道された、そのSNSで投稿されたという映像には、同じクルマが広大な敷地に大量に並べられている様子が映されていました。これらのクルマには中国のカーシェア会社のマークがついていた、ということ。

投稿された映像はごく一部の特殊な環境を撮影したことも考えられますが、中国ではいま、カーシェアサービスが供給過多となっている状態で、サービスを提供していた会社が次々と倒産しているそうです。

中国では、北京や上海などの主要都市の深刻な大気汚染を軽減するため、2019年に自動車メーカーに対して、一定割合で新エネルギー車(NEV)の販売することを義務付ける、「NEV規制」が導入されています。政府は、クルマ購入による中国国内の景気浮揚も狙っており、NEV購入補助金政策や充電インフラの拡充など、さまざまな優遇も同時に行ってきました。

カーシェアサービスが急増したことで供給過多となり、倒産に追い込まれた会社のクルマが放置されているのでは

そんな優遇に目を付けた人たちによって、中国ではカーシェアサービスを提供する会社が続々と設立されました。BEVはガソリン車と比べて定期的なオイル交換などのメンテナンス費用が不要で、多額の購入補助も得られるうえに、国民からも関心の高い乗り物です。

狙い通り、カーシェアサービスは中国国内で爆発的にヒット。カーシェア会社が次々に誕生し、BEVを購入しまくったことで、中国のBEV販売台数はうなぎのぼりとなり、2021年度にはBEV販売台数270万台を超えて世界一に、2022年も536万台で世界一、2023年も同様に世界一となる見込みです。

しかし、既に供給過多となっていた市場では倒産するカーシェア会社も増加。行先を失った大量のBEVが一ヶ所に集まり、映像のような「EV墓場」が報道されてしまったということのようです。



RANKING

1
2
3
4
5
1
2
3
4
5