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LIFESTYLE 女たちの事件簿

【後編】期待も不満も抱かない生徒たち。教育格差が生んだ「底辺校」の闇深すぎる実態

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「私のやっていることは偽善だと、同じ学校にいる先生方から言われることもあります。根本的な解決は、たった一人の教員にはできないし、この学校にいる時点で、もうどうしようもない子どもたちなのだから、という話をする方もいらっしゃいます。下手に子どもたちを刺激して問題を起こしてくれるなということなのでしょうね」

雅美さんの表情は暗い。

「もちろん、先生たちがみんなそういう状態ではありません。ただ、私が今いる学校に赴任が決まった時点で『外れだ』と思う先生が多いのも事実。教育を実践しようとしてもそれが不可能なので、何も考えずに日々淡々と、相手の反応を気にせずに授業するしかないって言う人もいます。

私は、反応を引き出すだけでなく、最低限の学力も付けてあげたいと思うので、中学や小学校レベルまで戻って公文式のようなものに取り組ませたりしていますけど、それが本当に効果的なのかと言われると自信はないし。

当たり障りなく、教えるべきことをとりあえず教えていくのが自分の仕事だと自分自身に言い聞かせて、その仕事を全うしていくべきなのかもしれないなと思うときもあります」



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