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LIFESTYLE 女たちの事件簿

【後編】期待も不満も抱かない生徒たち。教育格差が生んだ「底辺校」の闇深すぎる実態

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雅美さんは、自分の目の前の子どもたちについて考えるなかで、「教育格差」の本質についても考えるようになったという。

「都会と田舎という二分法で物事を語るのは極端かもしれませんが、教育格差は都会の子どもと田舎の子どもとの間にもあります。

前任校は、『進学校』と呼ばれる学校でした。一浪して東京の予備校に通い始めた子が、『東京の子は全然違う。教えられてきたことも受験というものや将来というものに対する考え方も、自分たちよりかなり大人びている』と話していました。

東京の方が受ける刺激も多いし、選択肢も多い。『今はネットで調べられる時代だから、田舎と都会の格差なんてありえない』というのは違います。ネットで調べて出てくる情報にたどり着くことができるのは、自ら進んで情報を得ようとする子だけです。

何もせずに過ごしていて、世の中に様々な職業があることを知っている田舎の子どもは少ないと感じます。身の回りにある職業しか知らないので、看護師か美容師を将来の目標に据える。

看護師や美容師を目標にするなと言っているのではありません。目標にするからには、志望動機や熱意がきちんと子どもたちの中にあって欲しいのに、それらの職業を志望する子のなかに『他にどんな仕事があるのか知らないから志望する』子がいることが残念なんです」



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