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【日本車sage】評論家たちが絶賛してきた「ドイツ車らしさ」とは結局なんだったのか?

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■操作系に「重厚感」があり、走りに深みが増している様子が「ドイツ車らしさ」

「ドイツ車」といえば、「ジャーマン3」といわれるメルセデス・ベンツ、BMW、アウディのほか、日本でも人気のフォルクスワーゲン、高級スポーツカーのポルシェなど、クルマに詳しくない人でも知っているメーカーばかりです。

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走りのよさも「ドイツ車らしさ」につながる

高級車をイメージしがちではありますが、たとえばフォルクスワーゲンには、ゴルフやポロ、T-Crossといった大衆車もあり、高額のモデルであっても、700万あれば買えるものから、なかには数千万にもおよぶモデルもあります。

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VWポロにも「ドイツ車らしさ」を感じる

それぞれに個性や運転感覚は異なってきますが、クルマに乗り込んでドアを閉めた時の重厚感のある音は、やはりドイツ車特有のもの。筆者は以前、3代目ポロ(1994〜2001年)に乗っていた時期がありましたが、こういう大衆車でも、国産車とは違うつくりのよさ、しっかりとした剛性感を感じていました。たとえばスイッチ類を操作したときの音や節度感や収まりのよさは、独特のしっかり感があったことを覚えています。

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ドイツ車の王様メルセデスベンツSクラス

もちろんメルセデスのような高級車は言わずもがなですが、ドアの開閉音、スイッチ類、ステアリングやブレーキなどの操作系の重さ(重量感)、高速巡航域での安定感などに重厚感があり、全体的な印象としてクルマの走りに「深み」が増すような感覚になります。これら全体をひっくるめて「ドイツ車らしさ」と表現しているように感じます。

 

■「ドイツ車らしさ」は正義なのか?

ドイツは高速道路が非常に発達しており、基本的には無料で走行が可能です。また速度レベルも日本の高速道路よりも高く、一部には速度無制限区間もあります。ポロのような小型車でも、時速130〜150km程度で走行し、急な横風を受けてもフラフラしないような性能が求められることから、シャシー性能、サスペンション剛性、ステアリング剛性などが、高いレベルで備わります。

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アウディSQ8。近年はドイツ車でもSUVモデルの人気が特に高い

高いシャシー性能は、静粛性やしっかりとした走りに繋がるため、そこまで速度を上げなくても「いいクルマ」だと感じられるところがあるでしょう。

しかしこれは、ドイツの道路事情にあわせてつくられているからこそのものであり、日本でこのレベルの性能が必要かというと、そうではありません。日本車の場合は日本の道路事情で走りやすくできているわけで、狭い道路でも小回りがきく、極低速域でも乗り心地が良い、市街地走行メインでの燃費性能など、ドイツ車では味わえないようなメリットがあります。

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「日本車らしさ」を考えるとミニバンや軽自動車にならではのものがある

日本車にもいろいろありますが、とくに軽自動車やミニバンなど、日本市場に向けてつくられているクルマでは、ドイツ車のような性能を求めないことで、コストを抑えたり、ほかの性能にそのぶんのコストを回したりすることで、日本市場でより魅力的なクルマに仕上がります。ドイツ車らしいからいいクルマなのか、というとそうとはいえないのです。



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