ところが、テーマパークの虜になった妻は聞く耳を持たなかった。
「あのテーマパークで楽しもうと思ったら、食事でも何でも高いの! 普通このくらいは使うわよ、と言うんです。普通って何なんだよと思いますね……。
なんでも、一緒に行ってるママ友って人は、ダンナさんが大企業に勤めていて金持ちらしいんです。もしかすると妻は、そこの家のお金の使い方に合わせているんじゃないかと、恐ろしくなりました」
チケット代は妻の預貯金から支払われるようになったものの、現地での食事代や買い物代は達樹さんが契約しているカード会社の家族カードで支払われる。
「毎月のように行くのでバカにならないんです。それでまたおしゃれして行きたいからか、洋服とかメイク代も前より増えてます。まあ、子供を任せきりだし、小遣いの範疇だと思ってそのくらいは許してますが、商売人の妻という自覚をもう少し持ってほしい」
独立時、銀行から融資を受けたこともあり、達樹さんはたとえ店が順調でも楽観できないと思っている。同じ業界で、以前は繁盛していたにもかかわらず潰れた店を何軒も知っているからだ。
「店の経営は順風満帆だと、妻は勘違いしているんだと思います。うちはスタイリストがまだ2人だけ。俺が突然病気になったりすれば、すぐにわが家は路頭に迷うかもしれません。
下の子が小学校に上がったら妻は仕事をすると言っていますが、それまでは専業主婦。危機感を持ってほしいし節約してほしいです」
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