自分が本当にイイと思う、一流品を買い集めていたら、無類の服好きが集まっているはずの編集部内でも「買い方がおかしい」「こじらせてる」と。自分じゃ、至極普通だと思っていたのに…。ホントにこじらせているのか確認すべく、自分が買ってきた愛しい服達を紹介していく企画「こじラグ(※こじらせラグジュアリー)」を始動させます。これがお買い物の参考になるかはわかりませんが…、世の買い物ジャンキーたちを安堵させられたら本望なのです(笑)。
イイ香りすぎて、20年以上愛用し続けています!
さて、267回めはサンタ・マリア・ノヴェッラ(Santa Maria Novella)の香水「ポプリ(Pot-Pourri)」です。
高校の終盤からコム・デ・ギャルソン(COMME des GARCONS)のオーデコロンを使い続け、24、5歳でサンタ・マリア・ノヴェッラに出逢って乗り換え、それ以降20年以上に渡って愛用しているのが、この香水「ポプリ」。
サンタ・マリア・ノヴェッラといえば、1216年に創設されたドミニコ修道院を起源とし、当時から看病のために薬草を育て、13世紀に入ると教会へと発展。それから消毒効果があるとされたローズウォーターの販売を開始して、16世紀には正式に薬局として認められ、高い評価を得ています。
"現存する世界最古の薬局"なんてキャッチフレーズ聞いたら、トキメかずにはおれず、ピッティでイタリア・フィレンツェを訪れた際には、いの一番で向かいました。
教会に隣接する販売ホールは、もともと修道院内部の教会として使われていたスペース。14世紀に建てられたものを大改修した姿は、まるで美術館のようです。
日本で買うよりお手頃だったので、香水だけにとどまらず、ソープやミルク、バスソルトからポプリに至るまで狂ったように買いまくったのは懐かしい思い出です。
トスカーナの丘に自生する植物の果実、葉、花びらのミックスをエッセンスに漬け込んで生み出される独自なポプリの香りは、芳醇でスパイシー。
ビターオレンジやベルガモットの香りが強めに感じられるトップノートにはじまって、ラベンダーやローズマリー、タイム などハーブ香が感じられるミドルノート、そしてパチョリやシダーウッドなど落ち着く感じのラストノートへと変化していく感じも心地好く、癒されます。
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