ポルシェ狂を悩ませる！ボクスター最上級モデルは、やっぱり良すぎる？

独ポルシェのミドシップスポーツ718ボクスターと718ケイマンに新グレード「GTS」が加わります。既存のラインナップを見ればおわかりの通り、標準車＜S＜GTSの構図が両モデルで完成。 本国では既に受注が開始され、早ければ年内納車OKとのこと。

 

現時点で日本仕様の価格発表はないものの、ニューGTSの情報は既に公式HPにアップ済み。ブツヨクレーダーにピピッと反応が出た方は早々にディーラーへ行きましょう。正式なアナウンスを待っていては納車が遅れます。

さて、肝心の中身です。搭載エンジンはSと同様、2.5リッター4気筒ターボなのですが、新開発のインテークダクトとターボチャージャーの最適化で＋11kW（15PS）の最高出力を獲得。ちなみに自然吸気エンジンを搭載した先代GTSとの比較では26kW（35PS）上回るデータとなります。

■モデル名
718 Boxster GTS／718 Cayman GTS

■ボディサイズ（mm）
全長：4379／4393×全幅：1801×全高：1272／1286
ホイールベース：2475

■エンジン
排気量と型式：2.5リッター水平対向4気筒ターボ
最高出力：269kw(365hp)／6500rpm
最大トルク：420（430）Nm／1900-5500（1900-5000）rpm
トランスミッション：6速MT／7速PDK
※（　）内データはPDK仕様車

■パフォーマンス
0-100km/h：MT4.6／PDK4.3／PDK＋スポーツクロノパッケージ4.1 sec.
最高速度：290 km/h.

■参考価格
718 Boxster GTS €78,160／718 Cayman GTS € 76,137

718ボクスターを例にラインナップを俯瞰すれば、標準グレードの2.0リッターが最高出力225kW（300ps）／6500rpm、最大トルク380Nm／1950-4500prmで価格はMT694万円／PDK746.4万円。2.5リッターのSで最高出力257kW（350ps）／6500rpm、最大トルク420Nm／1900-4500で価格はMT888万円／PDK940.4万円。無論、GTSはこの価格を上回ります。

スペースの都合もあるので結論からいえば、SのPDKにフルオプションをおごるならGTSを買った方がお得感は出るでしょう。スポーツクロノパッケージや電子制御サスペンションのPASMがGTSなら標準装備されます。価格優先なら2.0リッターの標準車がダントツのバリュー。来春まで発表を待てるならレーシーな「GT4」という選択肢もあります。

スモーク調の灯火類やアルカンターラのインテリアなど、より精悍なスポーツ仕立てのGTSはポルシェパラノイアの心を鷲掴みにするメニューがテンコ盛り。本当に悩ましい限りです。

今回ご紹介する動画は、かつてレースモデルの718が活躍したタルガ・フローリオのコースを最新GTSで駆け抜ける……という内容です。出演は今年プロ野球を引退しレーシングドライバーへの転向を表明した元大リーガーのC.J.ウィルソンと元インディカードライバーのダリオ・フランキッティ。美しいシチリア島の風景とともにイケてるGTSの走りをお楽しみください。

Text：Seiichi Norishige

ポルシェ ジャパン
0120-846-911（ポルシェ カスタマーケアセンター）

■The new 718 GTS models – Unleashed in Sicily.