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FASHION ー 僕が捨てなかった服

「僕が捨てなかった服」

イタリアを持ってきたオトコ 成毛賢次 第6回 さまざまなブランドのネクタイ

2017.6.26
2017.6.26

カーテン代わりになるほど数多あるネクタイの中でもお気に入りの4本

人生には、どうしても手放せなかった服、そう「捨てなかった服」があります。そんな服にこそ、真の価値を見出せるものではないでしょうか。そこで、この連載では、ファッション業界の先人たちが、人生に於いて「捨てなかった服」を紹介。その人なりのこだわりや良いものを詳らかにし、スタイルのある人物のファッション観に迫ることにします。スタイリストの小沢 宏氏に続いて登場するのは、数多くのイタリア ブランドを日本に紹介した成毛賢次さん。成毛さんが膨大な数を所有してきた中でも捨てられなかった服をご紹介する企画、第6回は、さまざまなブランドの中から特にお気に入りのネクタイです。

ネクタイは数えきれないほど持っていて、ある時期 家の窓にカーテンがなかったときは、そこに提げて視線を遮っていました(笑)。まぁ陽射しの少ない側の窓だったから大丈夫だろって。ただ、近所の人たちは不思議がっていましたね。

多くなりすぎた気がして、知り合いにどんどんあげてしまったんですが、他ではなかなか見かけない個性的なモノが多かったので、若干後悔もしているんですが…。

それぞれにストーリーがあるので思い出深いんですが、中でもとくに気に入っているのが、この辺りの4本ですね。

このキトンのネクタイは、自分にとってもベストだと思っています。どんなものにも合う万能な一本で、細かいドットは遠目で見るとソリッドに見えるので使い勝手も良いんですね。

キートンがネクタイを展開し始めたときなので、だいぶ前のモノなんですが、最初に作るとあって一生懸命に作ってるからイイ仕上がりなんですよ。

これは僕とリベラーノさんと、アルフレッド・カネッサ(マーロの創業者)の3人しか持ってない貴重な1本で、リベラーノさん本人から頂戴したものです。

これはプリントなんですが、信じられないくらい柔らかくて、触った方々は必ず驚きます。他のネクタイは締めてると、「どこどこの生地だな」なんて言われることが多かったんですが、これに関しては誰も分からなかったですかね。

このブラウンのもリベラーノなんですが、ネイビーとかブルー系のスーツとのバランスが良くて、よく使っていました。確か、英国のシルク地を使ってるって言ってた気がします。

このマーガレット柄なんかは、セルジオ・ロロ・ピアーナさんも欲しがりました。「どこで買ったんだ?」って聞かれたから「リベラーノで」って答えたら、唸ってましたよ。

シャツのときにも言いましたが、ネクタイも使い込んだように、大剣の脇を擦り切れたようにヤスリで削ったり、切れ目入れてみたり加工して使っていましたね。「痛くねぇから大丈夫だ」なんて語りかけながら(笑)。

最近はネクタイをしてると決めすぎてる感じがしますし、若い方々はネクタイを締めなくなってきていますが、夏のクソ暑い日でも、麻のシャツ着てジャケット着てネクタイ締めていたいなっていうのは思いますよね。涼しげな顔して。

Photo:Riki kashiwabara
Edit:Ryutaro yanaka

成毛賢次元マニファットゥーレ・アッソチャーテ カシミア・ジャパン代表「マーロ」や「キートン」、「ルイジボレッリ」など数々のイタリアブランドを日本に紹介し、編集長・干場いわく"イタリアを持ってきたオトコ"。東京・押上で生まれ、小学生時代からオシャレをして銀座へと足を運び、みゆき族とともに遊んだという早熟ぶり。

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