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FORZA STYLE - 粋なダンナのLuxuaryWebMagazine
FASHION 干場の「エコラグ」

第180回 寒暖調整に便利なロロ・ピアーナのストール

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エコラグ-Hoshipedia 「エコラグ」とは、エコノミック・ラグジュアリーの略。economic luxury。極めて経済的だが、上質さやエレガンスは失わないスタイルの意味。「多くの粗悪なものより少しの良い物を」という干場の哲学により生まれた造語。腕時計や靴・鞄、スーツのように長い年月使えるものは高額でも、白シャツや白無地のTシャツのように常に白いまま清潔に着たい消耗品は、高額なものよりもコストパフォーマンスを重視するというスタイル。パテック・フィリップの腕時計やジョン・ロブの靴と、カミチャニスタやデッコーロの白シャツ、GAPの白無地のTシャツは干場にとっては同じ。一点豪華主義とも違う。干場が敬愛するブルース・リー先生が提唱した無駄を排した最短の動き(エコノミック モーション)で相手を倒すジークンドーのように、経済的で盛り過ぎない、かつ無駄のないシンプルで上質なスタイルを指す。

セルジオさんを真似して サッとひと巻き

前回、カリブ海に浮かぶ英領ヴァージン諸島を舞台にした「カリビアン スーパーヨットレガッタ」を取材しに行ったことを書きましたが、実はそのときが初めてではなく、独立直後にもロロ・ピアーナからのお誘いで一度経験済みだったんです。『OCEANS』編集部を辞めたあとだったんで、6年ぐらい前ですかね。

ロロ・ピアーナでは、顧客やジャーナリストなどの招待客に新しく開発したアイテムをいち早く体験してもらい、彼らの意見を製品化するときに生かす、といった一連の流れが出来上がっているみたいなんですけれど、それって至極真っ当なやり方ですよね。エレガントだけじゃなくて、使う側に立って機能性や心地よさにも存分にこだわる。ブランドの真摯な姿勢がすごく感じられます。

カリブ海って常夏みたいなイメージがありますけど、日中はすごく暑くても、日没後は肌寒さを感じることも多いんですよ。で、急に寒くなるからこれを使って、とプレゼントされたのがこのストールでした。素材はリネンにシルクがブレンドされています。リネンだけだと肌触りが固くなっちゃうんですけど、シルクのなめらかさが加わることでラグジュアリーな感じになるんです。

帰国後は、シャツ一枚で出かけるときの寒暖調節に使っていました。白いリネンシャツに合わせると、この控えめなストライプがアクセントになるんです。1本だけ赤のラインが入っているのも効いていますよね。そうそう、イタリアを代表するファッショニスタとして知られる元CEOのセルジオ・ロロ・ピアーナさんも生前、そういう格好をしていたんですよ。それにネイビーのカシミアのVネックセーターを重ねたりもしていましたね。ディナーのときはジャケットを着用していましたが、アクティブな場面ではスポーティな装い。それがまたカッコよくて!

取材するたびに、セルジオさんがなにを着ているか、小物まで細かくチェックしていました。それで、愛用していた2ポイントの眼鏡も同じのを買って、ヘアスタイルまで真似て次の取材のときに会いに行くんです。一時かなり凝っていて、とにかく完コピしてやろうと。徹底的に真似すれば、少しでもセルジオさんのセンスに近づけるかもしれないって(笑)。それには、さすがに向こうのプレス担当者も苦笑していましたね。

Photo:Ikuo Kubota(owl)
Text:FORZA STYLE

エコラグ-Hoshipedia
「エコラグ」とは、エコノミック・ラグジュアリーの略。economic luxury。極めて経済的だが、上質さやエレガンスは失わないスタイルの意味。「多くの粗悪なものより少しの良い物を」という干場の哲学により生まれた造語。腕時計や靴・鞄、スーツのように長い年月使えるものは高額でも、白シャツや白無地のTシャツのように常に白いまま清潔に着たい消耗品は、高額なものよりもコストパフォーマンスを重視するというスタイル。パテック・フィリップの腕時計やジョン・ロブの靴と、カミチャニスタやデッコーロの白シャツ、GAPの白無地のTシャツは干場にとっては同じ。一点豪華主義とも違う。干場が敬愛するブルース・リー先生が提唱した無駄を排した最短の動き(エコノミック モーション)で相手を倒すジークンドーのように、経済的で盛り過ぎない、かつ無駄のないシンプルで上質なスタイルを指す。



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