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FASHION ー エコラグ

干場の究極ワードローブ! キーワードは"エコラグ"

第176回 バラして着られるビームスFのスーツ

2017.5.10
2017.5.10

チェックに開眼して トライしたお気に入りの一着

一時、チェックがマイブームの時期があって、すごくよく着ていたんですね。無地、ストライプのスーツがある程度揃って、じゃあ次のステージにとなったときにやっぱりチェックは避けて通れないと思って。15年ぐらい前のことなんですけどね。このグレンチェックのスーツはモカブラウンがベースになった柄ですごく上品に見えて、それで挑戦してみようという気分になりました。

ところが、セットアップで着るとお洒落に見えすぎるんですよ。当時の僕はというと、あまりファッション業界人風に見られたくなくて、どちらかというと普通なんだけれど、あの人どこかお洒落だよね、というスタンスを目指していたんです。浮ついた感じに思われがちな業界の人たちの格好とは真逆を行くというか、若さや気負いもあったんでしょうね。そことは違うといったふうに反発していたもあります。だって目立つのがお洒落だったら、あとは挑戦する勇気だけじゃないですか。でも、お洒落の本質はマナー的な側面もあるわけですから。

で、結局、このスーツは上下バラして着ていました。ジャケットを使う頻度は本当に高かったですね。白シャツはしっくりこないというか、それだとコントラストが強過ぎる気がしてあんまり合わせなかったんですけど、サックスブルーのシャツにネイビータイ、グレーパンツといったコーディネイトは本当によくしたと記憶しています。いまもこのジャケットを着るときは、そんな組み合わせがほとんどですね。

実は活用頻度の高かったジャケットに対して、パンツはほぼ未使用(苦笑)。登板回数は、圧倒的にジャケットのほうに軍配が上がります。なぜなのか、自分のなかでうまく整理がつかないのですが、パンツは同じグレーでもついつい無地に手が伸びてしまうんですよ。無意識なのかもしれないですけど、そのほうが都会的に見えるような気がするのかもしれません。

普通に考えれば、“だったら、最初からジャケットだけ買っとけばいいじゃん!”ってなるんでしょうけど、それは僕の認識が甘かった。若気の至りから、自分なら着こなせると思っていたんですよね。いまだったら、そういうふうに考えられるかもしれませんが、当時の僕にその選択肢はありませんでした(笑)。でも、このスーツは限られたコーディネイトしかできないのに、すごく好きで手放せないんですよね。ちょっと言い訳じみて聞こえるかもしれませんが、単品のジャケットでもこんなに気に入っている一着は珍しいですから。ただ、自分も歳をとって昔より少しは余裕が出たでしょうから、そろそろセットアップで着るのにも挑戦してもいいかもしれませんね。

Photo:Ikuo Kubota(owl)
Text:FORZA STYLE

エコラグ-Hoshipedia
「エコラグ」とは、エコノミック・ラグジュアリーの略。economic luxury。極めて経済的だが、上質さやエレガンスは失わないスタイルの意味。「多くの粗悪なものより少しの良い物を」という干場の哲学により生まれた造語。腕時計や靴・鞄、スーツのように長い年月使えるものは高額でも、白シャツや白無地のTシャツのように常に白いまま清潔に着たい消耗品は、高額なものよりもコストパフォーマンスを重視するというスタイル。パテック・フィリップの腕時計やジョン・ロブの靴と、カミチャニスタやデッコーロの白シャツ、GAPの白無地のTシャツは干場にとっては同じ。一点豪華主義とも違う。干場が敬愛するブルース・リー先生が提唱した無駄を排した最短の動き(エコノミック モーション)で相手を倒すジークンドーのように、経済的で盛り過ぎない、かつ無駄のないシンプルで上質なスタイルを指す。

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