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40男のセルフケア「超名医に聞け!」大腸がんは怖くない?

2016.12.21
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2016.12.21

便秘や血便は要注意

オフィスでも家庭でも責任重大な40代。「カラダが資本」はわかっちゃいるけど、ろくにケアしている時間もない……。そうお嘆きの諸兄のために、FORZA STYLE医療班が40男の健康リスクについて、「名医中の名医」に尋ねる新企画がスタート。
第一回目に登場いただくのは、TBS系の「情熱大陸」でも紹介されたESD(内視鏡的粘膜膜下層剥離術)の権威、NTT東日本関東病院内視鏡部 部長の大圃研(おおはたけん)先生です。いま急増中の大腸がんのリスクについて、根掘り葉掘り聞きました。

がんによる部位別死亡率は、女性一位、男性三位

厚労省の2016年度の調べによると、癌による死亡の部位別統計で、大腸癌は女性1位、男性3位。患者数は50代から急増し、高齢になるほどそのリスクは高まるとされます。

大腸がんは粘膜の表面で発生し、大腸の壁中へ浸潤。進行すればリンパ節や肝臓、肺などの他の臓器にも転移します。食事の欧米化が進んだことや運動不足による肥満が危険因子といわれていますが、「正しい知識を身に付ければ恐れるに足りません」と大圃先生は一笑に付します。

 

「まず大切なことは、大腸がんはコントロールできるがんだということです。極論すれば、正しく検査をしていれば、命を取られるがんじゃないんです。一般的には、ステージⅢでも6割から7割の人が適切な治療によって救われます。また、ステージⅠなら治療すれば9割5分は再発の心配もありません。良性のポリープの段階でとってしまえば100%再発しない。ステージⅣまでいくとリンパ節や他の臓器に転移してしまうからリスクがありますが、ステージⅢまでならかなりの人が助かる、だから、大腸がんはコントロールしやすいがんなんです」

――他のがんと比べると、予後がよいということですね。知らなかったです。気を付けるべき初期症状は何かありますか?

©gettyimages

「実は、初期の大腸がんには自覚症状がないと言われます。ステージⅠ、Ⅱで気づく人はまずいないでしょう。ステージⅢ、Ⅳで便秘や血便などが出てから『おかしいな』と思って検査に来る人が大半です。

自覚症状が出る仕組みがこうです。まず大腸の中でポリープができます。当初は良性だった腫瘍が時間の経過とともに大きくなって悪性のがんになるのです。大腸の中でがんが大きくなればなるほど大便が通り難くなる。便秘です。『どうも便秘でお腹が張るな。苦しいな』と思って受診するのがこのケースですね。

また、がんで細くなった大腸の中を便が無理やり通るとき、腸壁を傷つけて出血。その血が付くのが血便です。大腸は肛門から近いので便に付着した血は赤いことが多い。

胃の付近で出血している場合、小腸を通って、大腸も通過するので時間が経つ分、便に付く血も酸化して黒くなるのです。便に血がついていても『ただの痔かな?』と勝手に判断しないことです。また、固形の便が通りにくく、水だけが通過するので下痢気味になるという自覚症状が出ることもあります。これらの症状に当てはまる場合、早めに検査を受けることが賢明です」

――特にリスクが高まる40代は、要検査ですね。

「大腸がんは、40歳から罹患のリスクが高まるので、自覚症状がなくても、一回は検査をすることをお勧めします。お手軽なのは、市区町村の自治体でサポートされている便潜血検査をすること。自治体でやっている検査は安いし、正確さでいえば6割くらいの確立でがんを発見できます」

――より正確に大腸がんの検査をするためには、先生の専門である内視鏡を使っての検査がいいと聞きました。どのように行うのですか?

「2~3時間ほどかけて2リットルの下剤入りの水を飲んでいただきます。スポーツドリンクみたいな味ですが、女性には結構ハードです。何回も便を出して大腸が空になったら、肛門から内視鏡を入れます」

――やっぱり痛いんですか?

「それは、医者の腕次第としか言いようがありません(笑)。僕はもちろん腕に自信もありますが、麻酔もよく使いますね。患者さんからすると、いい医者かどうかの目安は『痛くなかったかどうか』、評価はそこしかない。

本当はポリープを見落とさない、見つけたものをきちんと治療できるか、が大切なんだけど、たしかに患者さんにとっては楽なのも重要なんです。『痛くてもう検査するのが嫌だ』と思わせてしまい、その後の人生で内視鏡の検査を一度も受けなくなってしまったら、早期に大腸がんを発見・治療できる機会を奪うことになってしまうかもしれませんから」

――大圃先生のお眼鏡にかなう、安心で痛くない検査をしてくれる病院を教えてください。

「うちの病院の近所で言うと、『自由が丘メディカルプラザ』『おおいまち消化器外科クリニック』『めぐみクリニック目黒』『岡本平次クリニック』『坪水クリニック』この辺は安心だと思います。地方にも上手なお医者さんはいますよ。内視鏡治療の症例数をウェブサイトなどで公表しているクリニックを探してみるのも手です」

――検査の頻度はどのくらいがいいのでしょうか。漠然と年に一回程度かな、とも思うのですが。

「実は、年一回は過剰検査ともいえるんです。去年受けて、今年も何も発見されなければ、個人的には次は3年に1回でいいと思います。

もちろん検査してポリープがある人や近親に大腸がんになっている人は定期的に検査を受けることをお勧めします。大腸がんは家族歴も重要で一親等以内に一人いれば2倍、二人いれば3倍とリスクが高まるとされています。親子で大腸がんになったり、兄弟でなっているパターンは多い。遺伝のリスクも加味しましょう」

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