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WOMAN

DV、極貧、運動音痴…トラウマ三重苦を克服した売れっ子作家のアキレス腱とは?
「愛と悲鳴の婚活道場」VOL.10

2016.10.17
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2016.10.17

自称「天才翻訳者」の波瀾万丈な人生

「15、16、17と俺の人生暗かった…」。妙に歯並びのいい口元から飛び出してきたのは、藤圭子の「夢は夜開く」を地で行く独白。「聡明な貴子先生、聞いてください。10万部突破を連発し、業界注目の翻訳者として功成り名を遂げている私ですが、あまりに強烈なキャラクターと『デブ・ブス・カネにだらしない女が許せない』という狭量が災いしてか、37才の現在まで未婚を貫いております。多少モテる部類には入ると思うのですが、そろそろ結婚して子供を作りたいと焦りはじめているのも事実。どうか貴子先生のお知恵をお借りできないでしょうか」

売れっ子のオレに説明は不要でしょ__。不敵な笑みでそんな圧をかけてくる彼の代わりにご紹介しよう。今回、婚活道場の門をガンガンガンガン!と連打したのは、12万部のベストセラーとなった「ジョコビッチの生まれ変わる食事」(三五館)や、「モウリーニョのリーダー論」(実業之日本社)の翻訳書がある英語同時通訳者、スペイン語翻訳者であり、ジャーナリストの顔も持つタカ大丸氏。海外の院卒エリートのように白い歯を見せて笑うのは、漲る自信の現れか。そのキナ臭さから、バラエティー番組で“見た目が怪しすぎる通訳”と珍重されたこともある「売れっ子翻訳者」の大丸氏だが、その心は過去のトラウマと独特の価値観に満ちていて……。百戦錬磨の貴子先生を絶句せしめた生い立ちと、奇天烈な女性遍歴とは? 

「結婚? うん、その前にいろいろお話ししましょうか」(川崎)

 

タカ大丸さんのスペックはコチラ!

年齢:37才の男盛り
職業:英語同時通訳者、スペイン語翻訳家、ジャーナリスト
結婚歴:なし
結婚願望:年内にもしたいレベル。「TINDER」でのマッチに余念がない。
容姿:怪しめ。初対面の女性がいる場では、胸元にバラを挿していく剛の者。バンコクでメンテナンスをした歯が自慢。
話し方:徹頭徹尾、スピーチ調。

タカ:それにしてもお綺麗ですね。特に姿勢が抜群だ。今日はお会いできて光栄です。ズバリ、バレリーナのご経験がありますね?

川崎:いえ、一度もやったことはありません。大丸さんは、大変なご苦労をされて、いまの成功を掴まれたとか…。

タカ:よくぞ聞いてくれました。私は岡山のド田舎で生まれ育ち、20歳まで彼の地で血ヘドを吐くような思いで暮らしていたんです。一言で言えば、いい思い出が一つもない。そう、何一つ故郷に楽しい思い出がないのです。まず一つ、シティジュエラー(都市生活者)の誤解を解いておきましょうか。都会の人は往々にして「田舎はのどかでいいな」とか漏らすでしょう。滅相もない。ヘソで湯が沸くとはこのことです。私が育ったところはとても閉鎖的で、村人の関心事は「どこそこの誰それさんが町内会費を払わない」だとか、そんなC級ニュースだけ。「カールおじさん」のような田舎人の姿は、都会人が生み出した虚像なんです。田舎は怨嗟に満ちていて、実に怖いところですよ。

岡山駅前には桃太郎の銅像があります。後楽園も有名ですね ©gettyimages

川崎:岩井志麻子先生の「ぼっけえ、きょうてえ」の世界ですね。

タカ:おっしゃるとおりです。貴子先生、日本って想像以上に広いんですよ。浅学非才の私ですが、アメリカやイスラエルの大学へ留学経験があることもあり、ヨーロッパには比較的明るく、彼の地の女性たちとも、まあいろいろありました。オッと話が逸れましたが、ヨーロッパ諸国はほとんどが日本より国土が小さいです。だから日本とひとくくりにするのではなく、「東京などの大都市と田舎の集合体」とみたほうが間違いがありませんね。

川崎:「岡山県人」とひとくくりにするのは、少し乱暴かもしれないけど、大丸さんは周囲に恵まれなかったということ?

アンドロメダから来た男

タカ:恵まれないというレベルを超越しています。オヤジがとんでもないヤツで、家族をぶち壊し、母親や弟、妹にドン底の生活を強いたんです。私が16才の時に母親と離婚しましたが、それ以来一切の連絡を絶って今日に至ります。レディーの前で失礼ですが、あいつを「オヤジ」と呼ぶのがイヤなので、「クズ」と言い直させてください。あいつは、母親や私に殴る蹴るの暴行を働き、朝から酒浸り。ろくに働いたためしもなく、DV、借金、ギャンブルとおよそ普通の家庭では考えられない地獄を私たち家族に味わわせてきました。

川崎:とても苦労をされてきたのね。

タカ:苦労なんてレベルではありません。クズの悪行を書くのは読者の方のお目汚しになるので控えますが、一例をいえば、私が高校時代、2年間新聞配達で貯めたお金を、自分のパチンコにぶち込むようなヤツです(苦笑)。

川崎:それはとてもお辛かったでしょう…。私は悩みを持った女性のカウンセリングをすることもあるのですが、親からされた厳しいしつけや虐待の経験は、「心の傷」や「トラウマ」という言葉が生やさしく聞こえるほどの苦痛を与えるんですよね。そのときの苦しみや憎しみが、成人してから噴き出してくることも多いから、本当に難しい問題だと思います。

タカ:実は、そんなクズから一刻も早く逃げ出さなかった母親に対しても、忸怩たる思いがあるんです。母親はいい人なんですが、少しでも学があれば、慰謝料を取れただろうし、置かれている状況の異常さ、離婚後の生活の立て直しのプランもアタマによぎったでしょう。しかし、今でも『お父さんはそんなに悪い人じゃない』という。お人好しと言えばそれまでですが、無知は罪です。だから、少年時代からずっとずっと岡山から出て行くことだけを考えていました。はじめて「8MILE」を観たときは、『エミネム、岡山を見てこの映画作ったんだな!』と本気で錯覚しましたから(笑)。

川崎:大丸さんみたいに、思っていることをはっきり口に出して言えること、素晴らしいと思いますよ。もうずっと日本では「親は偉い」という儒教が浸透して「尊属殺人」なんて法律があったぐらいだけど、「親だから無条件に尊敬すべき」というのは違うわよね。

タカ:おっしゃるとおり! 私は儒教なんて大嫌いです。だから、儒教的価値観が根深い岡山を捨てて、世界へ出たかった。岡山人からしたら、イスラエルもアメリカも同じ、「アンドロメダ大星雲」です。それぐらい、心理的な距離感があるんです。私はその二つまで、遙か遠くに脱出することに成功したんですね(笑)。

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