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【プレイバック】複数のパートナーを愛する「ポリアモリー」実態に迫る

2016.10.20
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2016.10.20

2人のパートナーを愛するポリアモリーに聞く、「複数愛」とは何であるのか。

複数のパートナーを同時に愛する『ポリアモリー』。前回、そのポリアモリーを研究する「ポリアモリー 複数の愛を生きる」の著者、深海菊絵さんにインタビューをさせていただき、大きな反響がありました。

「ポリアモリー 複数の愛を生きる」著者、深海菊絵さん

「ポリアモリー」...それって実は私たちにとって、「他人事ではない」のです。なぜなら大半の人が、ポリアモリーについて知れば知るほど「あれ、私・僕もポリアモリーかも?」と、自分がこれまで「一人のパートナーしか愛してこなかったこと」に疑問を抱き始めるからです。だって、人って皆それぞれに魅力的じゃないですか。考えてみれば、一人に絞るだなんておかしい気が...しなくもない。いや、でも、やっぱり一人しか愛せないような気も...しなくもない。

つかみどころのない、複数愛・ポリアモリー

そんな掴みどころのない「ポリアモリー」について、もっと知りたい! そんな想いから、今回は「ポリアモリー」である、きのコさん(32歳)にお話をお伺いしました。

西内悠子(以下、西内):きのコさん、本日はよろしくお願いいたします。今一番気になるワードが「ポリアモリー」と言っても過言ではないほど、ポリアモリーについて興味があります。本日はお会いできて光栄です。

きのコさん(以下、きのコ):こちらこそ、よろしくお願いします。

西内:さっそくですが、なぜきのコさんは「ポリアモリー」なんですか?

なぜ「ポリアモリー」になったのか

きのコ:私の場合は生まれつきのものだと思います。小さい頃から、「好きな人が一人しかいない」という時期がほとんどなかったんですよね。今思い出すと、物心ついたころから、複数の人を愛する性質を持っていたんだなと思います。

西内:そうなんですね。小さい頃って、クラスメイトと「好きな人って誰?」という話になったりすると思うのですが、その時に「周囲との違い」「違和感」はなかったんですか?

「私は変だ」と悩んだ青春時代

きのコ:すごくありました。小学生の頃は「なぜ皆、好きな人のことを言う時に、一人の名前しか言わないんだろう?」と不思議に思っていましたね。ただ、その時はそんなに深く考えていなくて。でも、いよいよ「恋愛」をする思春期になった頃に、「私は人とは違う性質を持っているんだ」「複数の人を愛することは、特殊なことなんだ」「もしかしたら私は変なのかもしれない」と悩むようになったんです。

ポリアモリーの半数はバイセクシュアル

西内:そうなんですね。ちなみに、「ポリアモリーに目覚め、バイセクシュアルになる人が多く、ポリアモリーの50%はバイセクシュアルである」というお話を聞いたのですが、きのコさんの恋愛対象は、男性ですか? 女性ですか?

きのコさんの恋愛対象の性別は?

きのコ:男性も、女性も、そうでない方も、恋愛対象です。

西内:そうでない方、と言いますと?

きのコ:いわゆる「トランスジェンダー」や「Xジェンダー」などの方のことですね。なので、愛の対象に性別のこだわりはあまりないんです。

西内:ちなみに、ご自身がポリアモリーであることを悩んだ時期があったと仰っていましたが、いつまで悩まれていたんですか?

自分を「精神病」だと思っていた

きのコ:4年前の28歳まではすごく悩んでいて、「もう死ぬしかない」と思うほどに精神的に追い詰められていました。「私は精神病なのではないか」「複数の人を愛してしまうことを人に知られたら、頭がおかしいと思われるのではないか」「同性にも恋愛感情を持ってしまうことは恥ずかしいことなのではないか」と、ずっと思い悩み、隠してきたんです。

西内:そうだったんですね。でも、なぜそんなきのコさんが、ご自身の「複数の人を愛する性質」を認め、人にも隠さず言えるようになったのでしょうか?

10年間隠し続けた「複数愛・ポリアモリー」

きのコ:18歳でポリアモリーの自認をもってから、ずっとポリアモリーである自分を「隠そう」「治そう」としてきたんです。でも、10年経って28歳になっても、「複数の人を愛してしまう自分」を変えられなかった。それで、もう自分はこの性質と向き合っていくしかないという諦めと同時に覚悟が決まり、ポリアモリーであるということを開示して生きていこうと思えるようになったんです。「ここまでやって変えられなかったんだから」と、踏ん切りがついたというか。そして、自分自身を肯定してあげなければ、死ぬ以外に選択肢がないとも思ってしまうほど追い詰められていたので...。そこから自己肯定できるようになったんですよね。

西内:28歳までは、ずっとご自身を否定されて生きてこられ、すごく辛い想いをされたんですね。

自己否定の10年間

きのコ:そうですね。10年間、ポリアモリーとしての自分を否定していました。なので、今はそんな自分をやっと肯定して生きていけるようになり、本当に良かったです。

西内:そんなきのコさんが「ポリアモリー」という言葉・概念とは、どうやって出会ったのでしょう?

きのコ:学生時代ですね。Wikipediaで「ポリアモリー」という言葉を見つけました。私はポリアモリーという言葉に当てはまるのかもしれないと思ったのはその時ですね。

ポリアモリーの定義とは?

西内:ところで「ポリアモリー」の定義についてお伺いしたいのですが。ポリアモリーって、いくら調べても、なんだか曖昧な概念な気がしていて、腑に落ちないんですよね。

複数愛は、相手の「合意」が重要

きのコ:そうですね。ポリアモリーの私自身も、常に「ポリアモリー」についての考え方は変化しているので、腑に落ちないのも無理はないと思います。今のところの私の考えでは、「ポリアモリーとは、複数の人を好きになる性質を持っており、その性質をライフスタイルに落とし込んでいる人。またはそのライフスタイルのこと」であると考えています。

西内:「ライフスタイルに落とし込む」と言いますと?

きのコ:ただ複数のパートナーがいるだけでは、辞書的な定義における「ポリアモリー」ではないんですよね。ポリアモリーには、その関係性をパートナーに理解してもらい、合意を得られていることも必要なので。その「合意」というのが非常に重要なんです。

西内:では、「合意」は得ていないけど、複数の人を愛している人は、ポリアモリーではないということですか?

「ポリアモリー」と、「ポリアモラスな性質」

きのコ:そうですね。ライフスタイルに落とし込んでいないという点で「ポリアモリー」の定義から外れるので、そのような人のことは、「ポリアモラスな性質を持っている」と表現したりします。

複数の恋人がいるだけでは、ポリアモリーであるとは言えない

西内:そうなんですね。では、やはり「妻や夫を傷つけてばかりの浮気者」や、「妻の暗黙の了解を得て浮気しまくって妻を我慢させている浮気者」は、ポリアモラスな性質を持っていたとしても、ポリアモリーとはいえないということなんですね。

きのコ:その通りです。

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