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【連載】昭和なアニキが語る定番服と昭和B級グルメ
「アニ散歩」
第20回 ラコステのポロシャツと「大虎」の焼鳥

2016.6.3
2016.6.3

俺を心まで酔わしてくれるのは、世界中を旅した素敵な姉妹の笑顔

俺が愛してやまないポロシャツはラコステだ。説明不要の超定番アイテムで、ネイビーは色落ち違いで3枚愛用。数えたことはないがフランス製の古着の他に、色とサイズ違いで50枚以上はあるはず。

デニムからウールパンツ、軍パンと合わないパンツはないくらい万能なトップスだ。今回は、オフ白のピケパンツにスタンスミスでもう10年近く変わらないコーディネート。

そんな王道スタイルで向かったのはビジネス街、京橋の路地裏にひっそりと佇む名店「大虎」だ。

再開発されず残っている事自体が昭和遺産と呼ぶにふさわしい外観。赤い看板をよく見てみると……。

「素通りは 風にもさせぬ 柳かな」。

なんとも粋だ。

昭和酒場好きとして素通りできるわけがない。ちなみに「大虎」とは、ひどく酒に酔った泥酔者という意味。

ここは俺が愛する姉妹が営んでいる。和田栄子さん(82歳)と和田和子さん(79歳)の2人だ。この店では愛を込めて、「お姉さん」と呼ぶ。目の前の冷蔵庫と流しにも昭和を感じ、まるで親戚の家で飲んでいる気分だ。

メニューが潔すぎる。酒は瓶ビールと京都伏見の富翁に焼き鳥が6種のみ。こうゆうストイックなところがたまらない。

まずは瓶ビールを飲み、焼き鳥ができるのを待つ。

栄子姉さんが焼いてくれた完成された6本のフルコース。上から順にうずら卵子、若鳥のたたき(つくね)、砂肝、若鳥皮、若鳥、若鳥のごんぼ(ぼんじり)だ。全てが美味すぎる……。特に、たたきとごんぼは超絶品でおかわり必。

和子姉さんが目の前で、なみなみに注いでくれる富翁は飲みやすく、ここでしか味わえない最高のひと時だ。

お姉さん達と会話が弾む内に、となりで30年通い続けている常連客とも打ち解け、さらにおかわりを一杯ごちそうにになった。ほとんどの常連客達は何十年もここに通い続けているのだ。酔いもまわってきたが、これからメインイベントがはじまる。

なんとお姉さん達は世界中を旅するくらい旅行好きなのだ。
ハワイは26回も行き、ボラボラ島、スペイン、カナダ、イタリア、スイス、ノルウェー、バリ、ギリシャ、ニューヨーク、ボストンと恐るべし。行動力も大虎級(笑)

記念写真を見ながら世界旅行の話が聞ける酒場は、他にないだろう。正に「大虎」ならではの楽しさだ。

姉の和子さんは20才の時に右も左もわからない状態で、福島から上京してきた。親戚の叔父さんが営む大虎で手伝いをしながら、後に妹の和子さんも上京し姉妹でお店を引き継ぎ約60年間ここで営業している。

壮絶な昭和を生き抜いた2人には苦労もあったと思うが、いつも笑顔で楽しい世界旅行の思い出話を聞かせてくれる。素敵な姉妹の笑顔と会話は、泥酔どころか心の底まで酔わせてくれるのだ。

俺はお姉さん達がいつまでも元気で、長生きして欲しいと心から想った。

ラコステのポロシャツ。品番はL1212。様々なバリエーションがあるが基本はこのモデル。何年も着続けることにより絶妙な色落ちで馴染んでくる。今は日本製やフランス製など、自分の好みでチョイスできるのも嬉しい。

Photo & Text:Eiji Katano

今回のアニキおすすめの店


「大虎」
東京都中央区京橋2-5-4
Tel. 03-3564-1843
営業時間 月~金 17:00~23:00
定休日 土・日・祝

プロフィール


片野英児(かたのえいじ)
1968年生まれ。昭和とメンズ服飾を愛してやまない47歳。小誌編集長の干場(ほしば)がアニキと呼んだことから、いつしかアダ名がアニキに。趣味は、スナックで昭和カラオケ。呑みすぎると、歌いながら、なぜか干場と泣き合う熱き男。好きな場所は軍艦島。

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