ソフトスリッポンに続く大注目シューズです!
人気連載「干場編集長のスタイルクリニック」略して【スタクリ】。第115回目は「サイドゴアブーツ」。ソフトスリッポンに続き、この秋冬に向けて大注目のアイテムです!
サイドにゴムがあしらわれ、紐を結ぶ必要のないサイドゴアブーツ。ここ数年人気を集めていたのですが、ここに来て大本命に昇格しました。
「今年の春夏は、やわらかな履き心地にして見た目が上品なソフトスリッポン人気が吹き荒れましたが、秋冬コーデに必須のブーツにおいても、同様の傾向が見られます。サイドゴアの魅力は、シューレースがないので脱ぎ履きが楽ちんなんです」
シューレースがないメリットとして、さらにスムージーでスッキリとした印象を楽しめます。
「見た目がシンプルなのでブーツだけど品良く見えるんです。例えば色落ちデニムに合わせた際、編み上げブーツだと無骨感が強まりますが、サイドゴアならスタイリッシュな印象になります」
そのスマートな顔つきは、着用するアイテムが多くなる秋冬コーデを、品良く見せるのに打ってつけ。昨今のトレンドであるオールドマネースタイルとも好相性です。
「なかでもブラウン系スエードがオススメ。起毛したブラウン系スエードは、それだけでやわらかい印象になるからです」
秋冬アウターとバランスの良い適度なボリューム感がありながらも、無骨過ぎずあくまで品良くまとまるサイドゴアブーツがあると、何かと便利そうです!
Brunello Cucinelli / ブルネロ クチネリ
スッキリ感をより楽しめるサイドの一手
繊細な起毛がやわらかな印象にして、リッチ感も楽しませてくれるスエード。こちらはサイドのゴム部分にまでスエードが配されることで、その印象を強めます。
「ゴム部分の切り替え感が少ない分、サイドゴアブーツの魅力であるスッキリとしたフォルムがより強調されます。特にこれは甲からつま先にかけてのラインがシャープですからね」
ブーツでありながらドレッシーにまとまる!
大型のフラップ付きポケットやボタンに、ミリタリーが出自のボンバージャケットらしい無骨感がある1着。そこに色落ちデニムとブーツを合わせれば、よりラギッドな印象になるはず。
「でも足元が編み上げじゃなくサイドゴアブーツになることで、いかにもラギッドな雰囲気に終始せず、ロールアップスタイルもスッキリと洗練されます」
干場編集長のアドバイス①「ブルゾン」
アウター選びはブーツに似た素材感を選ぶべし
アウターとブーツの質感を揃えるのは、秋冬コーデのお約束。こちらはスエードではなくウールですが、ビーバー加工により柔らかいベルベットのような起毛感を表現しています。
「ディテールこそ無骨ですが、しっとりとしたあたたかみのある風合いと細身のシルエットが、無骨過ぎません」
干場編集長のアドバイス②「デニム」
インディゴとで鉄板アズーロ・エ・マローネに
ヒゲやパッカリングがヴィンテージな雰囲気を楽しませるデニムパンツ。デニムらしさを最も楽しめるインディゴブルーと、ブラウン系スエードの相性は言うまでもなし。
「太過ぎず細過ぎない、絶妙なシルエットにも注目。サイドゴアブーツとのバランスが良いのはもちろんですが、とにかく無骨に楽しみたいなら編み上げブーツもアリです」
干場編集長のアドバイス③「ベルト」
ブーツとベルトの素材合わせはマストです
アウターと同様に、ブーツの質感とシンクロさせることでオシャレ感がグッと強まるのがベルト。
「ウエスタンな彫金が施されており、色落ちデニムとも好相性。無骨なデザインですが、表革と比べるとスエードは比較的シックに見えます」
TOD’S / トッズ
春夏はドラシューで、秋冬はサイドゴアで
ブラウンスエードがシックな雰囲気を醸し出しながらも、マッドガードのような厚みのあるラバーソールが、スニーカーのような軽快さを加味するこちら。アウトソールだけでなく、ヒールにもペブル モチーフがあしらわれ、さりげないアクセントに。
JOHN LOBB / ジョンロブ
ドレス顔でスラックスもデニムも似合う
英国屈指の名門が作るローリーの見どころは、やっぱりラストの美しさ。ドレスシューズにも用いられるラスト8965によって、見ての通り実にシャープで洗練されたシルエットを描きます。シャフトの高さも控えめで、実に上品です。
EDWARD GREEN / エドワード グリーン
流麗なシルエットが美脚効果ももたらします
こちらも英国らしい気品あふれる姿を披露する、その名もカムデン。細身かつ低空なシルエットが特徴のラスト82を採用し、繊細なスエードアッパーと共に足元をスタイリッシュに見せてくれます。ヒールの高さが低いのも、その後押しを。
J.M. WESTON / ジェイエムウエストン
ヘビロテ確実な絶妙バランスシルエット
フレンチブランドらしいエスプリの中にも、丸みを帯びたトゥがカジュアルでの履きやすさも両立する♯705。つま先から立ち上がるラインの美しさを印象付けるクリースラインに職人技を披露しつつ、ダブルプルストラップに実用性も。
Doucal’s / デュカルス
美しさと履き心地の良さを両立する最強サイドゴア
やわらかさに定評のあるゴートスキンスエードを採用したこちらは、干場編集長による別注モデル。美しくコーデを選ばないエッグトゥにイタリアブランドらしさを匂わせつつ、ウレタンソールによって軽さと屈曲性、グリップ力を発揮します。
Photo:Naoto Otsubo
Styling:Ryoko Kanemoto
Hair&Make-up:Megumi Ochi
Model : Noah Ishikura
Text:Masafumi Yasuoka
Direction:Yoshimasa Hoshiba
【問い合わせ】
ブルネロ クチネリ ジャパン 03-5276-8300
トッズ・ジャパン 0120-102-578
ジョン ロブ ジャパン 03-6267-6010
ストラスブルゴ カスタマーセンター 0120-383-563
ジェイエムウエストン 青山 03-6805-1691
トヨダトレーディング プレスルーム 03-5350-5567