オジサン、色を出せるのはネクタイだけじゃないのよ!
ビジネスの場でも、もっといえばビジネスの場だからこそ、嗜みとしてオシャレを楽しみたいもの。
「ポケットチーフ」を使ったこと、ありますか。1,000円ほどで入手可能なお手軽アイテムです。
ジャケットポケットに入れる布のことで、多くは実用品というよりも装飾品としてコーディネートに華を添えるためにあります。
そのため、結婚式などのかなりフォーマルなシーンや小洒落たバーやパーティーといった場面にだけ活躍すると思われがち。
ですが、ポケットチーフは度量のあるアイテム。ビジネスの場、さらにはカジュアルな休日でも、選び方やつけ方次第で演出したい印象を手助けしてくれるんです。
ということで今回は、ポケットチーフの魅力と扱い方をご紹介します!
色柄のバリエーション
礼装での純白のイメージが強いかもしれませんが、ネクタイと同じで、色と柄のバリエーションが豊富なのがポケットチーフ。その効果もまたネクタイと同じです。
礼装にも回せる白はフォーマルさを加速させてくれますし、ブルーは清潔感、パープルはラグジュアリーな雰囲気と、色が違うだけでも、まったく異なる印象へ。暗色のスーツに差し色として働き、顔色もグンとよく見えます。
今のようなノーネクタイのクールビズ期間中には、むしろネクタイ代わりに挿すことで、絶妙な抜け感のあるコーディネートが完成。
派手な色柄が仕事の場にそぐわない場合には、休日のラフなジャケットスタイルに添えるだけで、一気に華やかな個性を演出できます。フォーマルなイメージがあるポケットチーフが休日コーデに現れるだけで、周りから「おっ、なんか素敵な人だな」と思われること間違いなしです。
結び方で遊べる
結び方のチョイスは、ポケットチーフの最たる愉しみといっても過言ではありません。
ビジネスなど堅い場面では、写真のようにピシッと細長い長方形がポケットから並行に出た「TVホールド」。
少しカジュアルな柔らかさを出したいときには、面がフワッと丸く膨らんだような「パフ」。
華を出したいときには、角が花弁のように飛び出た「クラッシュ」。
結び方はどれも簡単なものばかりです。
洋服の着回しと同じで、アイテム自体を変えずとも、着こなし次第で違う表情を出せるのは嬉しいポイントです。
迷ったら白の麻から始めてみて
シルクのイメージが強いかもしれませんが、実はオールシーズンで正格とされるのは麻のポケットチーフ。
そして、礼装でもビジネスでもカジュアルでも確実なのは白色です。
困ったら白の麻布を選びましょう。ネクタイの半分ほどのお値段で買えてしまいます。
いかがでしたか?
最初は身につけるのが気恥ずかしいかもしれませんが、ネクタイや時計、アクセサリーと同じで、紳士を彩るのに必要な小物の一環です。
ぜひポケットチーフで、周りと一味違うジャケットスタイルを遊んでみてくださいね。
TEXT:FORZA STYLE
PHOTO:GettyImages