横浜市内のデパートで販売されたうなぎ弁当に食中毒の被害が報告された。危機管理コンサルタントの平塚俊樹氏はこう話す。
「7月後半の土用の丑の日に販売されたうなぎ弁当だそう。嘔吐や下痢などの症状を訴える客が続出し、1名がお亡くなりになったということです。食中毒の原因としてあげられたのが黄色ブドウ球菌。健康な人でも喉や鼻の中、手のひらなどで検出されるものです。特に手のひらの傷や手荒れなど傷になっている部分は菌が多く存在する可能性があるので注意が必要です」。
あらゆる食品が原因となりますが、特に素手で触ったおにぎりやケーキ、サンドウィッチなどは注意が必要だという。
「黄色ブドウ球菌は食品中で増殖する際、熱・乾燥・胃酸・消化酵素に強いエンテロトキシンという毒素を生成します。これが食中毒の直接的な原因になります。熱では防ぐことができないという点は覚えておかなくてはなりません」。
猛暑を超えた酷暑の今、食中毒の危険性は以前よりも高まっている。今回はある野球クラブで試合に持ち込む食事について、揉めていると話すある女性に話を聞いた。
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和田由希子さん(仮名・33歳)は、小学生の息子を育てている。
「小学校4年生で、少年野球チームに通っています。そこそこ強いこともあり、試合も多く、週末は、すべて野球で埋め尽くされている感じです。お当番制なので、月に1度くらいは私も参加することがありますが、とにかく熱心なお母さんが多くて正直やりずらいな…と感じることも多いです」。
そんな由希子さんを悩ませているのが、レギュラー陣の母たちだという。
「6年生のお母さんたちは、みなさんすごい力が入っていて、正直に言えば野球狂。ついていけないなと思うこともしばしばです。私自身、野球にはまるで興味がないので…」。
しかし、1人息子は野球の腕がいいらしい。
「だから、上級生の試合に呼ばれることもよくあるんです。プロ野球選手になれるわけでもないし、私はもう少しラフに楽しんでもらいたいんですけどね…」。
試合のたびに送り迎えも必要で、由希子さんの休日はそれで終わることも多いそう。