夕食も寝る前の世話も自分、弁当作りも学童へ預けに行くのも迎えに行くのも自分。そのような育児負担に対して、ありがたいとも大変だとも思っていない夫に腹が立った。
「『あなたは弁当も宿題も関係ないから、預かってもらってありがたいしか感想はないでしょうよ。でも、その準備や雑務を一手に担ってる私に対してはありがたいとは思わないのね』と大声で言ってしまいました……」
興奮した妻をよそに、夫は「感謝されたくてやってるんだ? じゃあ、いつもありがとー。そんなにしんどいなら弁当買って持たせろよ」と涼しい顔で返してくるだけだった。
「あとで泣けてきてしまいました。感謝されたくてやっているわけじゃないのに、自分の気持ちを全く伝えられなかった上に、神経を逆撫でするようなことを言われて」
後編では、夫や実母のみちるさんに対する無理解についてレポートする。
TEXT:中小林亜紀
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