「マイナ保険証を作る人はまだしも、作らない人には資格確認書が交付されるでしょう?もうその時点で、病院側は2パターンの作業が求められるわけです。そのほかにも被保険者資格申立書とか、既存の保険証とか、とにかくいろんな書類に対応しなくてはなりません」。
平塚氏によれば、資格確認書の発行だけでも現状の取得率の割合のままであれば、5億を超える血税が注ぎ込まれることになるという。信じられない。
「本当に驚きますよね。今なら保険証1枚で済むのに、それが6種類だったかな?に増えるわけですから、物理的に処理は増えるに違いありません。さらになんといいますか、情報が全然周知されていない感じもあるでしょう?みんなよくわかっていないというか…」。
なかでもあかりさんが危惧しているのは高齢者だ。
「そもそもちょっと認知症の症状がある人なんかもいるわけですから、混乱は必至だと思います…。つい先日も、うちの病院で『何がマイナ保険証だ!逆に使えねえーよ!』と怒鳴り散らしたお年寄りがいました」。
【後編】ではマイナ保険証のトラブルについて詳しく話を聞いていきたい。
取材・文/悠木 律
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