一瞬目を見開いたママ友は、美由さんの顔を見て何かを察したのか、少し動揺したような表情を見せた。
「ダンナさんが怒鳴っているところを見ちゃったんだけど、もしかして辛い思いしていない?まさか、手あげられたりしてないよね?と聞いたんです」
しばしの沈黙のあと、ママ友は美由さんと目を合わせないで淡々とこう答えたという。
「やめてよ、何それ絶対違う…お願いだから変なこと言わないで、と。私の話を遮ろうとするので、余計なお世話だったらごめんね、心配になっちゃって…と正直に言いましたが、ないない、あり得ないから…ととりつく島もありませんでした」
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©GettyImages
その後、ママ友はフォローしていた美由さんのSNSをブロック、連絡を取ろうとしても返事をくれなくなってしまった。
「放っておけばママ友との関係は壊れなかったかもしれませんが、私は他にどうしたら良かったのか、今でもわかりません。
よその家庭のことだから口を出さない方がいいのかもしれないけど、何かあってからでは遅いと、今も本当に心配しています」
美由さんがママ友とその子供たちの身を案じる気持ちは「余計なお世話」なのか。それが本当に勘違いであることを祈るばかりである。
※この記事は取材に基づいていますが、取材対象者保護の観点から必要に応じて編集を加えておりますことをご理解ください。
取材・文/中小林亜紀
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