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小一の壁にぶち当たるシングルマザーの慟哭「子持ち様」の声が怖くて会社に時短も言い出せない「こんな私は母親失格ですか?」

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不倫や浮気、DVにプチ風俗……。妻として、母として、ひとりの女性として社会生活を営み、穏やかに微笑んでいる彼女たちが密かに抱えている秘密とは? 夫やパートナーはもちろん、ごく近しい知人のみしか知らない、女たちの「裏の顔」をリサーチ。ほら、いまあなたの隣にいる女性も、もしかしたら……。

小一の壁−皆さんはこの言葉を聞いたことがあるだろうか?共働き世帯の多くは、小学校に上がるまでは幼稚園や保育園で時間を過ごす。延長保育などを組み合わせれば、7時から19時くらいまで預かってもらえるのが一般的で、その時間に仕事をこなすことになる。しかし、この環境は小学生に上がるとなくなってしまう。というのも学校は通常8時以降の登校だし、授業は遅くとも16時には終わってしまう。学童に通えば、19時までは預かってもらえることもあるが、なかなかうまくいかないケースもあるだろう。危機管理コンサルタントの平塚俊樹氏はこう話す。

「小学生に上がると環境がガラリと変わります。働いている親を持つ子供の多くは、保育園に通っていると考えられますが、小学校に比べると時間的にも内容的にも面倒を手厚く見てくれる環境にあります。それが突然奪われるわけですから、親側は仕事を時短にするなどの工夫が求められることに」。

これに対してこの4月から対策を講じたのが大阪府豊中市だ。

「市内の小学校の開門を7時にする取り組みです。登校時間までのおよそ1時間、体育館や多目的室などで自習をして過ごすとのこと。親の仕事の負担を減らすことが目的です。なかには、親の出勤時間が早く、小学1年生の子どもが鍵をかけて登校する家庭もあるようで、そのようなケースの受け皿として活用されるそうです」。

この取り組みには賛否両論が巻き起こっている。親の都合で子どもに無理を強いていないか、教員への負担増にならないか、など否定的な意見も聞こえてくる。今回は去年4月に小一の壁にぶち当たったシングルマザーの女性に話を聞いた。

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©︎GettyImages

鈴木理恵さん(仮名・38歳)は、都内で2人の子供を育てるシングルマザーだ。

「一昨年離婚をして、子どもと3人暮らしに。元夫はとにかく女遊びがひどくて、耐えられず離婚に至りました。養育費が支払われたのは、最初の半年のみ。今は踏み倒されています。弁護士からの連絡はしてもらっていますが、自分からは連絡を取りたくないので、そのままになっちゃってます。2人を1人で育てるとなると本当に余裕がなくて…。毎日本当に大変です」。

子どもは小学2年生と保育園の年中だそう。

「この春2年生になり、少しマシになりました。去年はとにかく大変でしたね…」。

理恵さんは、企業勤めで昇給のために資格取得などにも積極的だ。

「資格を取得したいと言うよりは、私1人で2人を育てるとなるとやらざるを得ない感じ。とにかく、やれることはすべてやってなんとか管理職にならないと。平社員のまま長く勤めるのでは、2人を育てることなんてできませんよ。もっと田舎に引っ越せばいいとか言われることもありますが、今は引っ越しをする余裕すらありません。とにかく振り乱して働いている、そんな感じですね」。

昨年、小一の壁にぶち当たった。

「長女は小学校入学と同時に学童に入れました。ですから19時までは学童で過ごしています。私は19時ギリギリに次女を迎えに行って、その足で学童方面に自転車を走らせ、長女と途中合流する感じです。小学校1年生で携帯と鍵を持たせていて、負担をかけてしまっているとは思いますが、これ以外にもう方法がないんです」。

理恵さんは、会社に時短などの相談をすることはないと話す。



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