【実録】フツーのサラリーマンが、いきなり沼落ち。グランドセイコーは、なぜ時計愛好家の「入り口」なのか検証してみた。

時を超えた精巧さ：グランドセイコーSBGR001の美と機能の融合

SBGR001に搭載された機械式ムーブメントは、当時の機械式ムーブメントにおいて国内最高の精度を誇ったものでした。Fさんが毎日使用しても精度の問題はなく「きわめて正確」と満足した様子です。

立体感のある文字盤は高級品の証

写真のようにインデックスは立体感があり、視認性に極めて優れています。ただ、秒針はブルースティールではありません。

これは何よりも実用性を最優先にしたためと考えられます。しかし、機能美を損ねていない事は流石です。更に限られた開発資源で復活させるために何が不可欠か、当時の開発スタッフの叡智の結晶だと筆者は感じます。

さて、Fさんは最近このグランドセイコーの自動巻きの巻き上げ感触を日々確かめ、筆者に様々な質問をしてきます。本人曰く、「自動巻きの巻き上げ不足を感じる」そうです。近いうちにオーバーホールをすると言っています。

その結果もまた記事にする予定です。
 

TEXT：Goro Ando