「ダサい、昭和感満載の卒業アルバムなんてもらって嬉しい人はいないと思いますが、それでもおしゃれなものとか映えるものにならない。だって、行事にやってくるのは昔ながらのカメラマンで、そこと癒着のある業者でアルバムを制作することになるから。もちろん別のところに変更することもできるでしょうが、となるといろいろと作業が必要になります。保護者もそこまでの労力は払えない。それで結局変わらないまま。本当に旧体質で驚きますよ」。
そして問題の記念品だ。
「PTAからが500円程度、任意のものが1500円程度の予算です。正直、この価格で購入できる記念品が必要かな?と疑問んい思います。でもこれも慣習…。ただ、なぜ2種類あるのかも気になりませんか?」。
玲さんが会長に尋ねると驚きの答えが返ってきたという。
「任意の記念品だけだともらえない子がいて不平等になるから、というんです。一瞬、意味がわからなくて、はっ?って言っちゃいました…」。
どうやら過去に任意の記念品を頼まない児童が何ももらえないのは不憫だという声が上がったらしい。【後編】では、記念品をひとつに絞りたい玲さんとPTAや学校とのバトルにさらに詳しく迫っていきたい。
取材・文/悠木 律
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