卒業式シーズンになると、子どもの卒業式に出席する機会がやってきます。
卒業式と言えばフォーマルなイメージがあり、さらに同級生の保護者も一堂に会するため、ここぞとばかりにファッションでイケオジアピールしたくなることもあるはずです。
しかしちょっと待ってください。
あまりに気合いを入れすぎても、空回りするばかりかダサオジ化してしまう可能性もあるのです。
そこで今回は、せっかくの子供の卒業式を台無しにしないためのイケオジファッション術をご紹介します。
①まず誰のための卒業式か考えよう
主役はあくまで子供。
ほとんどの卒業式では具体的にドレスコードを指定されることはないはずですから、出席する側としては何を着るのも自由なはずです。
そうなるとファッションに興味のあるお父さんは、つい気合いが入ってしまうものですよね。卒業式という「ハレ」の舞台ですから、ここぞとばかりにとっておきのファッションを披露しようと、普段は着ないようなインパクトのあるスタイルを目指してしまうかもしれません。
例えば有名ブランドのロゴがドンと入ったトップスや、鮮やかな原色のパンツなど、とっておきでお気に入りのアイテムを卒業式に着ていくと、どうなるでしょう?実際には、かなり目立つし浮いてしまいますよね。
出席した自分の父親が保護者席の中で、周りの保護者から明らかに浮いて見えるような状況は、子どもとしてはウェルカムではないはずです。
まわりの空気を読まずに自己主張だけを考えたような、あまりにオリジナリティーのありすぎるファッションでは、仮にそれがオシャレな着こなしであったとしても、ダサオジ扱いされてしまいます。
あくまで主役は子どもであり、彼ら彼女らが恥ずかしい思いをしないようなスタイルを心がけなければなりません。
②基本はスーツで差をつける
小物でイケオジ感を格上げ。
実際に卒業式に出席しているお父さんのほとんどは、一般的なスーツスタイルです。
これはビジネス用に普段使いしているスーツでまったく問題なく、周りから浮かないようにするにはスーツスタイルに合わせていくのが間違いありません。
もちろんそんな中でもキラリと光るイケオジエッセンスを主張したいのであれば、ちょっとした小物にこだわってみても良いでしょう。
例えばポケットチーフです。ポケットチーフはフォーマルなイメージを与えますから、まさに卒業式にはピッタリです。
シルク素材を使った高級感のあるポケットチーフを、そっと胸ポケットからのぞかせるだけで、イケオジ感は一気に高まります。
色や柄は基本的にネクタイに合わせておくのが無難です。
③子供の卒業式に「礼服」はアリ?
卒業式は基本的にフォーマルな場と分類されますので、礼服が必要と考えるかも知れません。
しかし現実的に卒業式に保護者として出席する場合、主役ではありませんから礼服を着る必要はないのです。
ほとんどの保護者は一般的なスーツで出席しますので、もしその中に礼服で参加してしまうと、かなり浮いてしまいます。あるいは礼服として、喪服のようなダークスーツに黒ネクタイを選んでしまう人もいますが、卒業式というおめでたい場にお葬式のようなスタイルで参加するのはまったくオススメできません。
④ワイシャツやネクタイはどうする?
王道こそ正解。
ワイシャツやネクタイも同様に、あまり奇をてらったアイテム使いは避けるべきでしょう。
カジュアルなパーティーなどであれば、派手な色のネクタイも許されますが、卒業式というのはフォーマルな場であることを忘れてはいけません。
ワイシャツはホワイトかそれに準ずる薄いカラー。目立たないストライプで多少の個性を演出するのも悪くありません。
ネクタイもダークカラー系で柄も抑えたトーンがオススメです。
ネクタイに関しては、柄が目立たないキャラクターものにして、子どもさんとのコミュニケーションのネタにする程度の遊び後頃なら、許容範囲内です。
いかがでしたか?今回は、子供の卒業式に着ていくコーディネートの心得をご紹介しました。
無理に周りからの差別化をした結果ダサオジ扱いされるよりも、さりげないセンスある個性をいかに演出できるかが、卒業式に参加するイケオジファッションなのです。
Text:FORZA STYLE