「唖然としました。数年前のことで僕は記憶もありません。しかし、相手方には詳細な記憶と記録があるということでした。相手の名前はもちろん知らされていません。ただ、女性社員がそう多くない会社ですし、思い当たるのは数名。考えれば、あの人かな?となんとなく、わかるような気もしました。常務からはそれとなく早期退職を勧められました」。
庄司さんは突然のことに戸惑ったと話す。
「今ならハラスメント講習も受けていますし、危なげないことはしていません。ただ5年以上前と言われると定かじゃないというか、ハラスメントと取られてもおかしくない行動をしていたと思います。ただ、それが許される世の中だったんですよね。だって、肩を叩くくらいあったでしょう?誰しも」。
帰宅後、事の顛末を妻に話した庄司さん。当然、同情してくれると思っていた妻が発したのは「やっぱりね」の一言だった。驚いた庄司さんに妻からのカウンターパンチがさらに飛んできたという。【後編】ではこの辺りをさらに詳しく聞いていきたい。
取材・文/悠木 律
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