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LIFESTYLE 女たちの事件簿

「言ってしまった…」掃除嫌いなズボラ嫁が、キレイ好きな姑に逆ギレ。そのとき姑が見せた「予想もしないアクション」

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不倫や浮気、DVにプチ風俗……。妻として、母として、ひとりの女性として社会生活を営み、穏やかに微笑んでいる彼女たちが密かに抱えている秘密とは? 夫やパートナーはもちろん、ごく近しい知人のみしか知らない、女たちの「裏の顔」をリサーチ。ほら、いまあなたの隣にいる女性も、もしかしたら……。

「掃除や家事の至らなさを指摘されるのが本当に苦痛でした……」

落ち込んだ表情で話すのは、地方在住の鈴木さくらさん(39歳・仮名)だ。

離婚原因の上位にも入る、嫁・姑問題。

パートナーの親との関係悪化が原因で、夫婦関係にヒビが入ってしまったというケースも少なくないだろう。

姑との関係がこじれてしまう原因は、姑の価値観が古くプライドが高い、一方的な嫌がらせ、嫁側の自己中心的な性格・メガティブ思考、双方のコミュニケーション不足などさまざまな原因が挙げられる。

危機コンサルタントの平塚俊樹氏は言う。

「嫁が姑に対して、主にストレスを感じるのは家事や育児の過干渉です。掃除や料理のやり方、教育方針へのダメ出しは誰だって気分がいいものではありません。姑と嫁は育った環境も時代も違うため、考え方や生活スタイルが違うのも当たり前なんです。お互いが正しいと主張していると、おのずとぶつかり関係は悪化していきます。干渉しすぎたり価値観を押しつけすぎるのは、いい関係を保つためには一番やってはいけません」

鈴木さんが直面した嫁姑問題はどのようなものだったのか。

今回は、完璧主義できれい好きすぎる姑とのバトルについて詳しくリポートしたい。

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結婚10年目になる夫婦は、義実家のサポートを得ながら仕事・育児を両立してきた。

義両親へ会う頻度は少なくても週に一度。5歳の娘が体調不良で保育園を休む際は義両親が看病をし、さくらさんが仕事へ行けるよう支えてくれていたようだ。

孫ファーストな義両親のため、娘のためには出費を惜しまない。義実家には娘の大好きなドールハウスに人形、おままごとキッチンセット、庭で遊べるプール、なんでも揃っている。

姑は「超」がつくほどのきれい好きで、家の中には無駄な物がなくテーブルの上はなにも置かれていない。さくらさん曰く、姑がボーッと過ごしている姿を見たことはなく、常にぞうきんやウェットシートを持ってどこかしら拭き歩いているらしい。

そのような姑を見て「私も家の中をきれいに保てるようになりたい。でもズボラだから無理か…...」と思っていたさくらさん。

しかし彼女は自他共に認めるズボラ人間で、苦手なことは「整理整頓」。部屋はいつの間にか散らかってしまい、似たような洋服が何着もあり、床に物を置く性格のよう。

娘が生まれてからは多少よくなったもののズボラな性格は治らず、気づかぬうちに家が散らかってしまうのが悩みだった。

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彼女のアパートと義実家の距離は目と鼻の先なので、娘が体調不良で幼稚園を休む際は姑がアパートへ来てくれることが多かった。

子どもの面倒を見てくれる人がいるのはとてもありがたい話だが、姑が来る前日は毎回さくらさんの心がザワつき始める。

「ヤバい……。明日お義母さんが来るのに全然掃除していない……。トイレと台所の水回りだけ軽くするだけで大丈夫か!」心の中できっと大丈夫と言い聞かせ、目につくところだけをササッと掃除。

そして迎えた翌日。

ピンポーン……。ガチャッ。

「お義母さんおはようございます。今日は娘をよろしくお願いします! 家の中、とても散らかってますけどすいません(笑)」

「おはよう。ほんとに......。汚いわね。」

朝からネガティブ発言をされカチンと来る。しかし娘の面倒を見てくれる手前、文句は言えない。冷蔵庫の中にある食材、テレビ画面の操作を簡単に教え、仕事に間に合うよう素早く家を出る。

9時間の勤務が終わって帰宅すると案の定、姑からダメ出しの嵐だった。

「さくらさん、ちょっといい? 色々見たけどあの戸棚整理の仕方はダメよ。並べないとごちゃごちゃで、なんのストックがあるかわからないでしょ。

現に、賞味期限切れのレトルトがたくさん出てきたわよ。炊飯器の上蓋は毎回洗ってるの? いつ洗ったかわからないくらい汚れがビッシリついてたの......。今日は洗っておいたから次からは毎回外してお米を炊くのよ。味噌汁やおかずはフライパンごと冷やすのではなくて、フードコンテナに入れて保存しておくといいのよ。そうしたほうが冷蔵庫がスッキリするんだから。家の中が散らかって気になりすぎて看病どころじゃなかったわ。それから......」

ザッと数えただけでも10個以上のダメ出しをされ、疲弊するさくらさん。

脱衣所のタオルのたたみ方、食品ストックの収納のやり方、冷蔵庫の収納、おもちゃ部屋の乱雑具合、レジ袋に入れっぱなしの日用品、姑からすると気になるポイントばかりで指摘するのが我慢できなかった様子だ。

改善点を洗い出し具体的に伝えてくれるのはよいが、さくらさんは根っからのズボラ人間。整理整頓が苦手な彼女は、姑から指摘されたことをすぐ改めるのは難しかったようだ。

翌週、夫が仕事のため娘と二人で義実家へ行くと、当然掃除の話になった。

「あれから私が伝えたこと(片付け)はちゃんとしてるの?」

と言われ、面倒と感じたさくらさんは「 掃除業者を呼んで大掃除することにしたので心配しないで結構です」と告げる。

すると姑は呆れた様子で「掃除にお金をかけるなんて考えられない! 1日10分少しずつやればいい話でしょう?」と厳しく言及したのだ。

「一応、私もフルタイムで働いてるんですよっ! なににお金をかけようが私の勝手でしょ!」

我慢できなくなったさくらさんは勢いあまって言い立てると、姑はしどろもどろになり黙り込んでしまった。

☆根っからのズボラな性格で整理整頓が苦手なさくらさん。後半では、きれい好きすぎる姑VSズボラすぎる嫁のバトルについて詳しくリポートしたい。☆
 

取材/文:錦城和佳

▶︎後編に続く


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