「女の子にタクシー代を払うのは当たり前だろ…」カッコつけていた50代上司に欠けていたセクハラという視点。おごられた女性部下がXに投稿した「衝撃のひとこと」

「都内のイタリアンレストランを貸し切って、会社としての忘年会が行われました。今どきにしてはバブリーな方かもしれませんね。食事もうまかったし、かなり盛り上がりました。ハイライトはなんといっても毎年恒例のビンゴ大会。景品も結構豪華なんですよ」。

今年の目玉は旅行券だったという。

「若い世代が引けばよかったんですが、私が引き当ててしまったんです。だから、二次会でゲームでもして若い子にあげようと思っていたんですよ」。

二次会はには、康介さんがよくご飯や飲みに誘うメンバー以外にも数名の若手が参加していたそう。場所は康介さんご贔屓のダーツバーだ。

「結局勝ったのは入社5年目の女の子。彼女に旅行券をそっくりそのままプレゼントしました」。

そのときすでに11時近くなっており、ちらほら帰る社員もで始めた。

「私はまだ飲むつもりだったんで、そこで一旦お会計をしました。もちろん多めに払いましたよ」。

最終的に残ったのは康介さん含め8人ほど。うち3人が女性だったそう。

「26時くらいですかね、お開きになったのは。3人の女の子には2000円ずつ、タクシー代を渡しました。4人の男どもには渡さなかったんですが…」。

翌週、出社するとなにやら周囲がざわついている。ことの真相を教えてくれたのは同僚だった。

–Aが忘年会の帰り、上司が女子社員にだけタクシー代を渡したって、X（旧Twitter）でつぶやいたらしいよ

【後編】では、Xで告発をした犯人とその言い分が明らかになる。

取材・文／悠木 律