ハンバーガーメニューボタン
FORZA STYLE - 粋なダンナのLuxuaryWebMagazine
LIFESTYLE 女たちの事件簿

「男の子はバカで、女の子は早熟…?」ママタレの発言に違和感。日常に潜むジェンダー差別に目覚めてしまった主婦の「必死すぎる戦い」

無料会員をしていただくと、
記事をクリップできます

新規会員登録

「言い方もあると思うんです。男の子がバカというよりは、素直とか。女の子が口うるさいのは、賢いとか。ただ、根本的に素直とか賢いのは、男の子だから、女の子だからではなくて、個人的なことですよね。でも先輩ママたちにそんなことを進言するほど、私も強くはないのでいつも悶々としながら、その場を壊さないような発言をするようにしています」。

そんな京子さんは今年、保育園で卒園対策の係についたという。

「保育園には本当に感謝をしていますし、何より1歳から一緒に過ごしてきた子どもたちに対しては親戚のような気持ちが生まれるんですよね。だから係には立候補しました。私が担当しているのは、子どもたちの卒園を祝う記念品の作成です。いちおうそのリーダーになったんですが、そこでちょっといろいろ揉めていて…」。

記念品は水筒に決まった。長男の時と同じものになりそうだと話す。

「コロナ禍で水飲み場の共有が問題視されたことがあったようで、我が家の子どもが通う小学校では水筒持参が認められています。長男が卒園のときに小さめの水筒をもらって、すごくありがたかったんですね。予算内のものを見つけることができたので、私が提案をしました。ほかにもトートとか、いくつかアイデアはありましたが結局、多数決で水筒に。名前のイニシャルを入れるところまでは決まったんですが、あるママが強く反対をしていて…。なかなか決まらず、今、困ってしまっているところです」。

長女と同級生のAくんのママだ。

「すれ違えば、会釈をするくらいの間柄で、ほとんど話をしたことはありませんでした。年齢はおそらく私より結構上なんじゃないかな。いつかの保護者会で上に3人子どもがいると話していた記憶があります。娘はお部屋遊びをしていることが多いと話していましたね」。

Aくんのママも京子さんと同じく、卒園対策の係で記念品を担当している。

「トラブルの原因は、水筒の色。中学年になっても持てるようにシンプルなホワイトとブラックが有力候補になりました。ところが、Aくんのママだけはその意見に反対だったんです。別の色がいいというんですよ」。

後編】では、京子さんたちとは異なる色を求めるAくんのママの言い分についてさらに話を聞いていきたい。

取材・文/悠木 律



RANKING

1
2
3
4
5
1
2
3
4
5