「知らねーよって話ですよ。自分の物でやればいいじゃないですか。夫婦とはいえ、他人の物を勝手に捨ててしまえる神経がわかりません。いくら何でも無断で捨てるのはあり得ないと、僕はど正論をぶちました。それでも彼女は全く動じませんでしたね」
妻は、タンスの肥やしにしていてもどうせいつか捨てる運命なのだ、と力説。処分する決断を延ばし延ばしにしているだけのくせに、さも自分にとって必要不可欠な宝物のように言うのはおかしい、とも。
「家事は私の領域だと妻は言っていました。家事の司令塔に対して家の整理のことでごちゃごちゃ意見してくるなんて懐が小さいとも。そもそも大掃除を平等に分担しようと言いながら明らかに僕の負担を重くしたくせに、物の処分について意見を言えば『私の領域だから口を出すな』と言う。めちゃくちゃです」
妻の「私が家庭の法律」と言わんばかりのふるまいを目の当たりにして、優吾さんは今後の結婚生活そのものにまで不安を感じるようになったという。
「僕は妻の賢さや行動力が好きでしたが、結婚後に見えてきた小賢しさと行き過ぎた行動力にはうんざりしてます。今年ももうすぐ仕事納めですが、大掃除では言うなりにはならないと決めています」
力強く宣言した優吾さんだが、その自信がいつまで続くのか、いささか心配ではある。
取材・文/中小林亜紀
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