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「政治家の皆さん、3日でいいから私と同じ生活をして」二人の子を持つシンママが、貧困層へと一気に陥ったヤバすぎるリアル

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「離婚理由は、前夫の借金と浮気です。もともと貯蓄は少なかったのですが、気づいたらマイナスになっていて借金がかさんでいました。

借金は不倫とほぼ同時期に判明したので、借金の理由には女が絡んでいるんだと思います。証拠はつかめなかったですが」

前夫は短大の時のバイト先の店長。みれいさんが初めて交際した男性だったという。

「上の娘ができてしまったので、仕方なく結婚を承諾された感じです。嫌な予感はありましたが、結婚後何度も転職をくり返すので、いつも不安しかなかった。

何をしても続かず、気が付くと仕事をやめていました。こんないい加減な男だったのかと思っていたら、とどめに不倫です」

©Getty Images

前夫は養育費の額について相談を交わせるような相手ではなかった。

「養育費なんて払えないの一点張りで。納得はできないですけど、正直もう関わりたくなくて、親に相談の上、ほぼ無条件で離婚しました。借金を一緒に被るよりはいいかなと。

相手は子どもへの執着すら見せなくて、凄くショックでした」

 

みれいさんの実父は、ある中小企業の経営者。

裕福ではないにしても、実家にさえいれば家賃を浮かせられるし育児も協力を仰げると考え、子どもを連れてひとまず身を寄せた。

「いい加減な夫と暮らすなかで、実家に助けられたことは何度もありました。でも、今は甘えていたことを後悔しています。

というのも、知らなかったのは私だけで、離婚した頃には父の会社はすでに火の車だったんです。その状況に加えて離婚後まもなくコロナ禍に突入。

父の会社はもともと借り入れが多額にあり経営不振だったため、コロナの特別融資制度の審査に通らず破綻しました」

常に強気だったはずの父親は精神的に追い詰められ、廃人のようになった。

「父は自己破産し、私はアパートを借りて子どもと三人暮らしを始めました。遠方に住む弟も自分の生活で手一杯なので、時々励まし合いのメールを交わすくらいです。

もう誰も頼れないという感じ。人生ってこんなに簡単に様変わりするんだなと思いました」

後半では、困窮するみれいさん一家の生活についてより詳しくレポートしていく。

※この記事は取材に基づいたものですが、取材対象者のプライバシー保護の観点から、構成・編集に配慮していますことをご了承ください。

取材/文 中小林亜紀

 

▶︎後編に続く


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