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「生徒の内申書はAIで一発…だと!」モラルなき教師の濫用。「AI文書作成ツール」がもたらす「学校教育の寒々しい未来」

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「いやー、いい時代になりましたよね。生徒の志望理由書を添削するという業務や、生徒の推薦書を何通も何通も作る業務が、どれほどきつかったか」

せいせいしたという表情でそう語るのは、丈一郎さん(仮名)32歳だ。
関西圏にある私立高校で化学を教え、現在、高校三年生の担任を持っている彼は、何度も「受験生」の担任を経験し、そのたびに不得意な「文章作成」に悩まされてきた。

「俺は、本当に純粋な理系なんですよ。文章を書くのなんて苦手。自分の大学入試の時には、共通テストでマーク形式だったんでどうにか乗り切りましたけど、国語は昔から苦手だし。まさか、高校の化学の先生になって、国語で悩むことになるとは思いませんでしたよ」

そういって眉間にしわを寄せる彼の悩みは、思いもしない方向から解決されたのだ。

「私は幼い頃から文学に魅了され、その魅力に取り憑かれてきました。特に、人間の心の奥底に触れるような作品には深い感動を覚え、文学を通じて自分自身を表現することの重要性を感じてきました。早稲田大学文学部は、そのような深い感情を持つ作品や文学について学び、表現する場所として、私にとって理想的な環境だと感じています」

実はこれ、生成AIが作成した、早稲田大学文学部を志望する生徒の志望理由書。

作成したのは、「SAKUBUN」という生成AIだ。この教師がヘビーユースしているAIにリスクはないのか?【後編】へと続く。

取材・文/八幡那由多
 

▶︎後編に続く


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