「母に疎ましく思われていることには気づいていると思いますが、駆け落ちを望まれているなんて知る由もないですよ。母との関係については、父は何も言いません。母について一切口にしないことが、家での窮屈さを物語っているのかもしれませんね。母が胸に秘めた積年の恨みを、父はどの程度わかっているのか......」
さやかさんは、父と母両方の様子を日々伺いながら、老夫婦の冷え切った関係に不安を強めている。娘としてできることには限界があり、「今後、自らの夫婦関係の反面教師とするしかない」と悲し気に語った。
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