スポーティなダウンを大人っぽく着こなす方法とは?
人気連載「干場編集長のスタイルクリニック」略して【スタクリ】。第74回目は「スポーティダウン」。大人ダウンにおいて、着丈の基準が変化しているようなんです。
大人のダウンは、スポーティさやアウトドア感を払拭するために長丈が基本。確かに、長丈の方がより大人顔に見えるし、スーツに羽織る時にもバランスが良いのは事実です。しかし、カジュアルにおいては昨今短い着丈への注目が集まっているんです。
「ロングはロングで楽しみつつも、トレンド感を楽しむなら短丈ダウンが狙い目です。ダウンに限らず、昨今はウエスト丈のアウターに注目が集まっていますからね」
さらに注目したいのはシルエット。
「ドロップショルダーやワイドボディなど、ゆったりしたシルエットにも注目したいところ。短い着丈と組み合わさることで、コーデにメリハリが生まれます」
そんな中、注意したいことが。それは、子どもっぽく見えないようにすること。
「着丈が短くボリュームがあるダウンは、ヒップホップやストリートな印象になりがち。そんな時は、スタイルクリニックの基本カラーであるモノトーンがお役立ちです。色を使わないことで、子どもっぽく見えるのを回避できるんです」
車移動が多い人にとっては、脱いだダウンが嵩張らないというメリットもあるとか。ロングとショート、両使いが賢いダウンアウターとの付き合い方のようです。
ASPESI / アスペジ
たっぷりダウンのボリューム感を短丈が強調
Tシャツ9350円/クロスクローゼット、デニム3万8500円/マインデニム(マインド)、他私物
たっぷりと詰まったダウンとワイドボディが相まって、かなりのボリュームシルエットを描くこちら。これこそが、まさにトレンドです。保温性の高さは言うまでもなく、ゆえにインナーはTシャツというシンプルなコーデが可能に。
「デニムにスニーカーとストリート的なアイテムを合わせつつも、色を使わないことであくまでシックな大人のダウンコーデが完成します」
干場編集長のアドバイス①「サングラス」
ボリューミーな襟周りに負けないキャラを
エナメルのような美しい光沢感のあるナイロン生地を使用するダウンジャケット。着脱フードを備える襟周りにも、ダウンが沢山封入されています。
「顔周りが強調されるので、それに負けないようサングラスはキャラ濃いめなティアドロップで」
干場編集長のアドバイス②「時計」
スポーティにしてラグジュアリー、この両立がカギ
スポーティだけどちゃんとラグジュアリー。その両立において、こんなマットベゼル&ラバーストラップのヨットマスターはまさにといったところ。
「ナイロンの質感にラバーストラップがマッチします。ダウンの光沢が強めなので、腕時計はマットなブラックがお似合いです」
干場編集長のアドバイス③「スニーカー」
ボリュームを合わせつつも、あくまで上品に
ボリューミーなシルエットのダウンに対して、足元にもボリュームが欲しいところ。今回合わせたのは、白のエアフォース1です。
「ボリュームがありながらも、オール白とあってクリーンで上品。スニーカーなので、ダウンのナイロンによる軽い生地感ともマッチします」
MooRER / ムーレー
保温性も質感も、今っぽさもまさに理想的
撥水加工を施したテクニカルファブリックが、実用性と共にラグジュアリーな光沢感を楽しませてくれるブレット。アームにポケットをあしらったボンバージャケットタイプで、フードはジップにより着脱が可能に。短丈とはいえ、対応温度はマイナス12℃までとハイスペック。
K-3B / ケー スリー ビー
もこもこダウンにはちゃんと理由があるんです
極細繊維を高密度で織り上げた生地にコーディング加工を施すことで、軽さと共に透湿防水性を実現。遠目にはレザーに見える独特な光沢感も見どころです。さらに注目はダブルチューブダウン。冷気が内側に伝わりやすい縫い目の裏側にも追加することで、隙の無い保温性を発揮してくれます。
*ミニマルワードローブとパートナーシップを結んでいます。
DRESSTERIOR / ドレステリア
デニムからスラックスまで似合うアーバンダウン
その名もヘビーデューティーホワイトグースダウン。ポリエステルにコットンのナチュラルな風合いが加わった高密度オックス素材は、防水透湿性に加えて熱や水に強いのが特徴。上質なホワイトグースダウンを用いつつ、表側にステッチがないことで洗練されたルックスに。それでも4つポケ使いは実に機能的です。
Photo:Naoto Otsubo
Styling:Ryoko Kanemoto
Hair&Make-up:Megumi Ochi
Model : Noah Ishikura
Text:Masafumi Yasuoka
Direction:Yoshimasa Hoshiba
【問い合わせ】
トヨダトレーディング プレスルーム 03-5350-5567
コロネット 03-5216-6521
K-3B 076-208-3180
ドレステリア 渋谷スクランブルスクエア店 03-6419-7115
クロスクローゼット 03-5770-5274
マインド 03-6721-0757