「そう思うと私は恵まれていたんでしょうね。夫はとにかく決める前、気になること、思ったことはお互いに吐き出そうと言ってくれました」。
貴子さんの口から1番に出てきたのは「陽性だったらどうしよう」だった。
「陽性だったらどうしようと言っている自分が情けなくなりました。まるで常識人のように生きてきたくせに、結局はそうやって差別というか、区別をしている自分の未熟さというか残酷さを突きつけられて…。」。
結局は次の検診まで、互いに考えたり、話し合ったりを続けたという。
「イライラしてぶつかってしまうこともありました。考えても考えても結論が出なかったというのが正直なところです」。
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