直人:切迫流産の入院のときに、仕事の依頼を断るようになり、それから専業主婦状態。ぽつぽつとイラストを描いているみたいですが、たいしたお金になっていないと思います。
だから僕は、給料が振り込まれる口座のキャッシュカードを妻に預けました。お金が足りないと怒ったり、浮気を疑ったりすることもあって、「それならやりくりを任せるよ」と。その時に、妻の希望で今のマンションを購入したんです。
川崎:ほほう。家計についてあなたはノータッチってこと? しかも、あなたは住居購入にも関わっていないの? あなたがプライベートで使うお金はどうしているの?
直人:家のお金について口を出すなんて、怖くてできません。僕の小遣いは月2万円です。結婚してから飲み会などにもほとんど行けないので、使うことはあまりないんです。
というのも、コロナもあったじゃないですか。あのときに、ウチの妻は感染を極度に恐れるようになり、家でもマスクをし、2か月以上、1歩も外に出られなかったんです。家を出ようもんなら、正座で説教させられていたでしょうね。
もしくは、めちゃくちゃ泣かれるとか……妻は、ちょっとしたことで怒ったり泣いたりするんです。そのたびに、自分の存在を否定したり「もう消えたい」などと言ったりする。
それをなだめたり、話し合いするのが大変なんです。僕が睡眠不足なのは、怒ったり、自己嫌悪スパイラルに陥った妻の話を聞いているからでもあるんです。
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