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FORZA STYLE - 粋なダンナのLuxuaryWebMagazine
LIFESTYLE 絶望家族、再生工場。

「三行半はいつ出すべき?」FXで大損しても、姑の援助で懲りない夫。年収1200万円、超ハイスペ妻の離婚相談とは?

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結婚したいのにできない男女を、結婚へと導いてきた我らが川崎貴子先生。
しかし、最近あることに気付いた。

「せっかく結婚したのに、離婚する人、多くね?」(コペルニクス的発想の転換)。

川崎貴子は、“女のプロ”であるが同時に、“家族のプロ”であり“夫婦のプロ”でもある。

結婚は投資と胆力と研鑽が必要な、人生の難事業のひとつ。

長く苦しい婚活の道を辿り、やっと安住の地にたどり着いたのに、なぜ、そこから脱出する人々が後を絶たないのか。そうなる前にできることはないのか……。

そこで、みなみなさまの幸せを願うFORZA STYLEは、人気連載「婚活道場」に並行し、「家族再生計画」を立ち上げました。ここでは家族問題の、核心に切り込んでいきます。


【川崎貴子】
2度の結婚を経験し、現在の夫は8歳年下のイケメンの元ダンサー。二女の母。乳がんの闘病経験も持つ。経営者、結婚コンサルタント、コラムニストとして多ジャンルで活躍中。

今回の相談者は、秋山遥香さん(仮名・42歳)

地方国立大学医学部卒業後、超大手製薬会社に勤務。数年間の婚活を経て、3年前に結婚。夫は4歳年上の司法書士。子供は考えておらず、穏やかに楽しく生活したいと考えている。

相談者・遥香さんのプロフィールはこちら!
年齢:42歳
職業:超大手製薬会社会社員
夫:司法書士
出会い:結婚相談所のお見合い
結婚歴:3年
住居:下町おしゃれエリアの家賃15万円の賃貸マンション
夫婦の年収:妻1200万円、夫不明
夫婦の財布:別々
共通の趣味:株式投資
顔:凛とした日本美女

今回の相談者・遥香さんは、医学部出身という才媛だ。現在は製薬会社に勤務しているという。

川崎:ようこそ、絶望家族再生工場へ。
医学部卒で、しかもあなたみたいな美女。いまさらだけど、天は二物を与えるのね(遠い目)。医師になる道は選ばなかったのね?

遥香:勉強が得意だったので、医学部に進学して卒業したのですが、手先が致命的に不器用だったんです(笑)。手術どころか注射もできないレベルでした。

私みたいな人は、精神科や心療内科の道を選ぶのですが、私は人の心に寄り添うのが得意じゃないな、とある日に気がついてしまって。合理的に判断して、ズバズバ言ってしまうので、教授から「民間企業に就職した方がいいよ」とすすめられました。

川崎:なるほど。それでキャリア街道を驀進しており、アラフォーになって、やっとのことで結婚を本格的に考えたのね。そういう女性はホントに多い。

遥香:おっしゃる通りです。でも、医師は避けたかった。今まで交際してきた人も医師ばかり。それにイケイケのエリートは、どうも私の性に合わないんですよ。高級外車を乗り回して、タワマンに住んで、10万円のワインを抜くことが“当たり前”という人が多いんですよ。私は普通の結婚がしたかったのです。

川崎:地に足が着いた生活をしたかったから、結婚相談所での出会いを選択したのね。

遥香:そこで紹介されたのが夫です。専門職だけれど普通の人が良かったんです。何回かデートして、「この人、落ち着く」と思ったところで、夫から告白されて、出会いから半年くらいで結婚しました。

川崎:素敵じゃない。でも、結婚までの期間が短いと、いろんな問題が出てくるわよね。

遥香:そうなんです。この3年間、見て見ぬふりをしていたことが、コロナでお互いがリモートワークで家にいる時間が増えたことで爆発しています。嫌なこと、イライラすることが多すぎて、このままでは離婚してしまう。そうなる前に、私にアドバイスをください。

川崎:例えばどんなことにイライラするの?

遥香:夫が色々「できない」のが目に付くというか、私がやった方が早いというか。夫の生活を見ていると、これから何がこの人に起きるのか(主に良くないこと)が、目で見るように予想できるので、ついつい先回りしてやきもきして、イライラするというか。

川崎:なるほど……、あなたは典型的な「カーリング妻」かもしれないわね。
家庭にトラブルの種や、課題が浮かび上がると、カーリングでよく見るように、ストーンの前をブルーム(ブラシ)でゴシゴシしてしまうの。それで疲れて、相手にイラっとくる。

遥香:「そだねー」といいたいくらい、私、そのカーリング妻です(笑)。いま、一番イライラしているのが、夫の計画性のなさ。

私は学生時代から趣味で株式投資やFX投資をしていて、そこそこ利益を得ているんですよ。夫がコロナで仕事が激減しているときに、不安そうな顔をしていたので、「ちょっとあなたもやってみる」ぐらいの軽めのノリでFXを勧めてみたんですね。

積極的に食いついてきたので、私の投資ノウハウを教えてあげたんですが、私の話は右から左。素人判断で運用して、1分で10万円溶かすなんて、ザラでして……。本当にアタマが痛いんです。

川崎:FX……私にとっても禁句だわ。古傷がうずくの(苦笑)。経験と知識が必須だし、ある程度運用ノウハウのある人でも、一瞬にして持ち金が溶ける。

遥香:そうなんですよね。無為無策のまま、ノリで儲けられるものではない。ウチの夫はバカすぎるんです。言ったとおりにやればいいだけなのに。

川崎:妻の言いなりにはならないぞ、というやつね。パートナーがパートナーを教えるって、料理でもゴルフでもホントに難しいのよ。

遥香:それがわかってからは、私のセオリーに近い、投資を教えるユーチューバーの人を教えたり、サイトを伝えたりして、そのときは「ありがとう」と言うのに、全然実行しない。

川崎:一応、動画もサイトも見て、あなたにお礼を言うのね。逆にイマドキ珍しい素直な人とも言える。ひょっとして、自分の母親と仲良し?

遥香:夫はいわゆる超マザコンです。ただのマザコンではないのは、義母が企業のコンサルタントをしていて、めちゃくちゃ稼いでいること。夫は義母の関連会社で働いています。

義両親は何十年も前に離婚して、夫と義姉を女手一人で育てるだけでなく、莫大な資産も作り上げたカリスマなんです。

川崎:そんな強烈なお義母さんなら、あなたと話も合うでしょ。

遥香:はい。私は好きなのですが、義母が多忙すぎて、なかなか会えないんです。

川崎:なるほどね。あなたの夫は、あなたの中にお母さんを見ているのかもしれませんね。

遥香:そんな気も最近はしています。
私もそれまで熾烈な学閥争いや、出世レースで血眼になっている男性ばかり見ていたので、夫のおっとり加減がいいと思ったのですが、おっとりしすぎているんです。

川崎:なんでも人任せ、というか母親任せにしてきた人だから、万事において“いつか誰かがどうにかしてくれる”と思っているんでしょうね。あなたがイライラしている核心はそこだと思うの。

遥香:そうかもしれません。会社からここに来るまで、夫のイヤなことを数えていたのですが、まずは朝食のコーヒーを自分の分だけ入れる、洗濯物を分けない、加湿器に注水しない、トイレの便座を下げない……気が利かないことにムカつくと思っていましたが、“私任せ”にってことに、イライラしていたと気付きました。

川崎:失礼ですけれど、遙香さんが安心できるような貯金もしていないのでは? というのも、ハイキャリア女性の夫が堕落していく様子をよく見るので……。

遥香:そうなんですよ!!! 家賃の半額の8万円と、光熱費と食費の半額の4万円を私に渡して、あとは友達とご飯を食べたり、ソーシャルゲームなどに課金して使い果たしているんです。
それで、給料日前になると、「お金、貸してくれる?」と私に催促に来る。そこで2~3万円渡すと、後日、私の口座に義母の名義から貸したお金が振り込まれるんです……。

川崎:あなたと義母にとことん許されて、悪びれもしない。それはイラっとくるわよ。ほんとに大人としてどうかと思うわ。でも、その性分は、なかなか変えられない。甘え気質であまりこだわらないからこそ、あなたの輝かしい学歴に張り合わなかったともいえるしね。

遥香:そこなんですよね……。今まで交際した男性は、やたら張り合ってきて、正直疲れていたんです。まず、「なんで医師にならないの?」から始まり、「ホントに医師免許持っているの? 見せてよ」、そして、「どうせお前が出たところなんて、地方の国立大学の医学部だろう」の精神的フルボッコを何回かまされたことか(苦笑)。

夫は全くそこに興味関心を持ちませんでしたので、そこがいいと思いました。

☆川崎先生は絶句しながらも、あるアドバイスを思いつく。それは夫を「療育する」という新しい観点だった。インタビューはいよいよクライマックスへ。 To be continued.



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