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LIFESTYLE 女たちの事件簿

「自分だけ逃げるなんて卑怯ですよ…」いまも蔓延る子供会の因習。入会拒否のママが見た「田舎いじめのヤバすぎる闇」

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「入会は任意ですよ」真に受けて断った時、起きたこと。

秋のお祭りシーズンが到来した。都市部はともかく、地方ではまだまだ男衆や子供会の子どもたちが神輿を担いで練り歩く秋祭りの風習が残っている土地も珍しくない。

かつては郷愁を誘う季節の風物詩だったお祭りも、共働き世帯が増えたことなどにより、「子供会」の役割を負担に感じるようになった保護者からは、その存続を疑問視する声が聞かれる。

地方にはまだまだ多い子供会の問題点について、危機管理コンサルタントの平塚俊樹氏はこう指摘する。

「昔からの地域文化や慣習を大切にすることは良いことかもしれません。

しかし、行事は現在の生活実態に合う形で運営しないと無理がたたり、地域社会はかえって疲弊しかねないんです。育児世代はまた同時に働き盛りであり、近頃では介護問題を抱える家庭も少なくありません。

そろそろ保護者・住民負担の多いこれまでの自治会・子供会のあり方を見直す時が来ているのではないでしょうか」

今回お話を伺ったのは、3年前にある地方で購入した建売住宅に親子3人で暮らしている中堀いずみさん(仮名)。

「6戸で構成された小さな新興住宅地の家を買ったんですが、その6戸以外は古くからのお家ばかり。面倒なお付き合いや大変な役割があることがわかってきたのは割と最近です。

今いちばん怖いのが子供会です。うちの息子は来年小学校に上がるんですが、入会任意のはずの子供会入会が避けられない状況に追い詰められて……」

いずみさん夫妻は共働き。夫は毎朝都市部までバスと電車で通勤し、いずみさんは現在の住まいから車で20分ほどの病院で医療事務をしている。

「今の家に引っ越してきたのは息子が4歳になる年でした。地元の保育園に入って、誘ってもらった地域の秋祭りでもお菓子をもらったり、射的とか風船釣りをさせてもらったりして、やはり田舎はこういうのがいいなと、その時は思いました」

これまではお客さん気分だったいずみさん。秋祭りやさまざまなイベントの準備・手伝いは保護者で構成される子供会が担っていることを知らなかった。

「私は都会育ちで、マンション育ちなせいもあるかもしれないですが、子供会の存在なんて知らなかったんですね。今年も秋祭りに誘われたので子供を連れてお邪魔しようかとぼんやり思っていた矢先、近所の方が突然玄関先に来たんです」



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