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LIFESTYLE 女たちの事件簿

出会い系アプリにハマった主婦の悲惨な末路

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アツヤさんは大学院卒で年収は1500万~2000万。子供はおらず、家族と同居と記載してあった。

「選んだ決め手は、会社経営者という肩書と、礼儀正しいメッセージでした。顔写真はボカシがかかっていましたが、オールバックが似合うダンディな紳士との印象を受けたんです」

エマさんがときめいたアツヤさんからのメッセージは、以下のようなものだ。

――初めまして。エマさんの育ちの良さが感じられるプロフィールに好感をいだき、メッセージさせて頂きました。

貴女と同じように家庭を大切にしつつ、ときめきを共有したいです。お互いがより魅力的になるようなお付き合いができれば良いですね。

僕は本気でセカンドパートナーを探しているので、エマさんとお会いしてフィーリングが合えば、マッチングアプリは退会するつもりです――

「お互いのフィーリング次第では退会するとの文言に、アツヤさんの誠実さを感じました。

何度かチャットのやり取りをしたのち、『顔写真を見せあおう』と言うことになりました。私が比較的写りの良い自撮り写真を送ると、彼も送ってくれて……」

スマホの画面には、エマさん好みの「ダンディな紳士」が映し出されていた。

「彼の写真を見た瞬間、テンションが上がりましたね。スーツの似合う『イケオジ』タイプ。こんな素敵な紳士と出会えるなんて、マッチングアプリってすごいと思いましたよ。

その後、彼から『来週か再来週、ご都合の良い日があれば軽くお茶しませんか?』とのお誘いを受けたんです。

彼はエステ商材を扱う会社の経営者で時間の融通が利くらしく、来週の平日の午後13時に会うことになりました。

場所は銀座のティーラウンジ。その瞬間から、何を着て行こうかと悩む自分がいました(笑)」

 

そしていよいよ初デートの日。
エマさんがドキドキしながら店を訪れると、最奥の席から軽く手を振る男性がいた。

「アツヤさんは、写真よりずっと洗練された印象でした。

ダークスーツも素敵で、彫りの深い整った顔立ちで……。ゆっくり話ができるよう事前に落ち着いた奥の席を予約してくれたそうで、2人でアフタヌーンティーを楽しんだんです。

彼は経営者なだけあって会食が多く、グルメや海外旅行に詳しいうえ、聞き上手で、ちゃんと私の話に耳を傾けてくれる。

夫が絶対に言ってくれない『魅力的な女性だ』『笑顔も可愛い』『内面から育ちの良さが出ている』などと褒めてくれて……

とにかく賞賛の言葉を惜しみなく伝えてくれるのが嬉しかったですね。初回のデートは盛り上がりました。

次回のデートは、女性に人気の隠れ家的な薬膳料理の個室レストランを予約してくれたんです」

エマさんはすっかりアツヤさんにハマり、毎日LINEする仲となった。

仕事で全国を飛び回る彼は、出張先からも『今日は〇〇にいるよ。エマに美しい風景を見せたくて』と、

飛行機から見える富士山や美しい夜景、海に沈む夕日の写真を送ってくれたという。

「アツヤさんはマメに連絡をくれて、そのたびにハマっていく自分がいました。夫に対して罪悪感はありません。放っておいたアナタが悪いんでしょうという気分です」

そして2人は、4回目のデートで男女の関係になった。

「彼と結ばれた場所は、レインボーブリッジが見えるシティホテルの部屋です。シャワーを浴びる時、あんなにもときめいたのはいつぶりだったでしょうか。

彼はベッドでも女を悦ばせるテクニックに長けていて、私……いくども恥ずかしい声を出して身もだえてしまったんです」

だがその後、エマさんは大きな後悔をすることとなる。続きは後編でお伝えしたい。 

取材・文:蒼井凜花

▶︎後編に続く


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