「子どもが小さいときは忙しくて、夫の発言ひとつひとつに対して意見するようなパワーが残っていなかったんです。ところが子どもが大きくなって手が離れてくるとその発言が、以前より気になるようになってしまって…。その結果、喧嘩や言い合いも増えているのが現状です」。
最近でいうとどんなことで喧嘩になったのだろう?
「夫が会社の女性社員のことを何気なく、話していたときのことでした。その女性は感情でぶつかるタイプで、仕事場で少し疎ましがられているとのことでした。そのときの夫の発言がどうしても許せなくて…」
ー女ってどうしてああ、感情論になっちゃうんだろうね?だから、雇うのは男の方がいいんだよね。
のぞみさんは、思わず立ち上がってしまったという。
「すべての女性が感情的であるとも思いませんし、逆に言えば男性が感情的でないとも思いません。個人個人、感情的になる部分やシーンはあるでしょうけど、それをジェンダーでひとくくりにするのはあまりにも乱暴じゃないですか?」。
さらに夫は続けた。
ー特に40代以上の女って、すごい扱いづらくなるよね。
【後編】では、恭子さんの夫の信じられないマイクロアグレッション発言について、話をさらに詳しく聞いていきたい。
取材・文/悠木 律
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