恭子さんと夫は結婚23年。共働きの夫婦だ。
「私の仕事はグラフィックデザイナーです。かれこれ25年以上、フリーランスとして働いています。同時に結婚してから家事と育児は、私が中心になってやってきました。夫は在宅で仕事をする=時間に余裕があると思っているんです。でもそんなことはありません。もちろん通勤時間を省くことはできますが、それによって仕事をする時間と家事をする時間が莫大に増えるわけではありません。それなのに、掃除洗濯は毎日、料理は手作り、保護者会など子どもの行事はすべて妻が参加、これが夫の当たり前なんです」。
共働きでこの配分。ありえないバランスである。
「そもそも女性を下に見ているんだと思います。不思議なのは、夫が共働きの家庭で育っていること。専業主婦のお母さんに育てられて、それがルーツになっているんだとすればわかりますが、そうではないんですよね」。
確かに。具体的にはどんなことをされると辛い、苦しいと感じるのだろうか?
「あるとき、冷凍食品を出して痛い目に遭いました。仕事の締め切りの日でどうしても食事が作れないから、冷凍のグラタンで済ませて欲しいと言ったら、なんて言ったと思います?かわいそう、ですよ。愕然としました」。
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