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【格差の大問題】「うちは実家が太いから…」富裕層アピールのママ友に『ついにブチ切れた時に起きたこと』

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不倫や浮気、DVにプチ風俗……。妻として、母として、ひとりの女性として社会生活を営み、穏やかに微笑んでいる彼女たちが密かに抱えている秘密とは? 夫やパートナーはもちろん、ごく近しい知人のみしか知らない、女たちの「裏の顔」をリサーチ。ほら、いまあなたの隣にいる女性も、もしかしたら……。

ママ友は、教育に関する情報を共有できたり子育てを楽しめたり、お互いに助け合うことのできる存在だ。しかし一方で、ママ友との付き合いに悩みを抱えたりトラブルに巻き込まれたりするケースは少なくない。今までの友達とは違った関係性であり、うまく付き合っていくことが難しいと感じる人もいるだろう。

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今回、話を伺った古賀香織さん(仮名・43歳)もママ友との人間関係で悩んでいたうちの1人だ。

「そのママ友との出会いは、塾で子ども同士が仲が良くなったことがきっかけです。最初はいい距離感を保っていたはずなんですが、そのママ友は裕福アピールが凄くて何かとマウントを取ってくるような人だったんです」

香織さん一家は県内に両方の身内がいないため子育ては夫婦2人で協力する必要があり、香織さん自身もネイルの技術を習得して自宅サロンを開業している。

「私の実家は北海道で、夫は東海地方出身です。双方の実家が遠方なので、実家のサポートを受けることなく夫婦で子育てをしてきました。こちらでは、ほとんどの人が県内出身の県内育ちなので実家が近くにある人が多いですね」

香織さんは教育ママというわけでもないが、今年中学1年生になった息子が中学受験を経験したようだ。

「息子が『私立に行ってみたい』と言ってきたときは驚きました。昔から大人しい性格で、図鑑などの本を読むのが大好き。そんな息子が中学受験に挑戦したいと言うので、夫と相談して中高一貫校へ通わせてみることにしたんです」

私立中学について入念にリサーチした香織さんは最適な環境で勉強ができるようにと思い、息子を小学4年生から私立進学実績ナンバーワンの学習塾へ通わせた。

そこで気の合う友達Aくんと出会い、互いに勉強したりゲームの話をしたりして仲を深めていたようだ。

Aくんのママと仲良くなったきっかけは、塾のお迎え時にたまたま挨拶をして立ち話をするようになってからだと語る。

香織さん達とAくん家族は住んでいる市町村が同じで、お互いの家の距離は3キロ程度。

車で走ると10分以内で着く距離だったが、学区が違うため小学校は別々だった。

「息子とAくんは休みの日も遊ぶようになって、よくうちに来ていましたね。夫がゲーム大好きなので、我が家にはSwitchやプレステのソフトが結構あるんです。Aくんはそれがとても新鮮なようでした。週末遊びに来て、塾の宿題を終えたあとは仲良くゲームを楽しんでいましたよ。Aくんをお迎えがてらAくんママも私の家へ来て、お喋りするようになったんです」

彼女は少し曇った表情で、Aくんママについて語り出した。

「気が合いそうな人だ、仲良くなって受験情報を共有できればいいなと思い、ぜひ自宅に遊びに来てください!と思っていたんですが……」

©GettyImages


「最初の頃は成績の話やテストや模試の話、塾の先生についての会話が主でした。それから個人的な内容になっていき『香織さんの夫も、うちの旦那と同い年だよね?勤め先どこだっけ?〇〇株式会社なんだ~!だったら手取りは25万前後くらい?』など、夫の年収や私達の家計についてズバズバ聞いてくるようになったんです。私の年収は、個人事業主なのでごまかしましたが。そのあとは聞いてもないAくん家の家計事情も聞かされ、少しずつうんざりしていったんです」

気が合うと思っていたAくんママ、実は「無神経マウントママ友」だったようだ。

夫の収入や義実家の支援の自慢をし、実家が近くにない香織さんに対し「大変だね~!偉い~!私には無理~!」などの発言。

年収や車や住宅ローンの金額についても根掘り葉掘り質問され、香織さんは不快な思いをしていたようだ。

Aくんパパは県内でもトップ企業に勤めており、香織さんの夫よりも年収が高いのは言われなくても分かっていた。

香織さんの夫の勤め先が分かると「どうやって塾代を捻出してるの?カツカツにならない?」などと、相手の気持ちを考えていない無神経発言の連発。


「夫の年収だけでなく『うちは夫の実家から金銭援助支援があるから、教育資金はすべて義両親が負担してくれてる。孫達と遠出したいからとワンボックスカーを購入してくれた』などの自慢話……。羨ましくないといえば嘘になりますが、他の家のお財布事情なんてぶっちゃけどうでもいいじゃないですか(笑)。夫の実家が太いっていいよね!なんて言ってくるので、モヤッとしながらも聞き流していました」

ほかにも「中高の頃アメリカ留学をしていたんだけど、子ども達にも留学をさせてあげたい」「私が通っていた高校の頃の修学旅行はヨーロッパだったの。香織さんは?え?京都……?」など、自分が経験してきたことをさりげなく自慢しマウントを取ってくる。

また、SNSでは相互フォローしていたようだ。

香織さんは自宅でネイルサロンを営んでいるので、SNSではお客さんのネイル画像をアップしたり自身の美容などについても発信したりしていた。

香織さんがまつエクサロンへ通ったとお店のアカウントをタグ付けすると「そこ行ってるんだ!私は微妙だったんだよね……。ここもおすすめだよ!」のコメントと店のURLが送られてくる。

家族でのお出かけ写真をストーリーズ機能にアップすると「私たちも、2か月前にその辺り行ったんだけど、〇〇っていうお寿司屋さんが絶品だったの!特に鱒(マス)が最高だった!食べてみて!」などのDMが届く。

「良いお店を紹介してくれるのは有り難いんですが、会話をするとだいたい『私も行ったことあるけど~~』って続くんですよ。しかもAくんママがおすすめするのってどこも単価が高いんですよね。まつエクも私が行っているサロンより客単価は高いし、おすすめのお寿司屋さんって回らないお寿司で……。わざと言ってきてるのかなって思うくらいです」


加えて香織さんはAくんママだけでなく、息子と仲が良くて自宅へ遊びに来るAくんの問題行動についても頭を抱えていたのだった。

後編では、そんなAくん一家との関係がさらに拗れる事態に発展した様子を詳細にレポートしていく。

取材/文 錦城和佳

▶︎後編に続く


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