普段履いているローファーやスニーカー、パンプス等に入れるだけ
お盆を過ぎたあたりから太平洋高気圧の勢力が弱まるため、気温が下がっていく傾向にありますが、近年は まだまだ真夏日や猛暑日だらけで汗対策に油断できない状況…。そうなるとオジサンが一番気になるのは、やはりムレ・ニオイによる夏の足トラブル。
そもそも足の裏には汗腺が集中しており、1日に両足でコップ1杯分の汗をかくともいわれています。加えて、靴の中は空気がこもり、蒸れると雑菌が繁殖しやすい環境になってしまうため、ニオイの発生原因に対する細やかなケアが重要なんです。
また、気温が高い夏は空気中に含まれる水分量が多くなることもあり、特にムレやニオイがモーレツとなるのは みなさまご周知の通り。
こうした足トラブルを防ぐために重要となるキーワードが「吸湿性」と「吸臭性」となるのですが、実はそんな2つの性質を備えた素材が日本は古来よりありまして……。
そう、それは長きに渡り親しまれてきた「畳」なんです。そんな畳を2021年創業の新興ブランド「Liberato(リベラート)」がインソールへ落とし込むことに成功し、現在好評を博しています。
革靴と畳、一見ミスマッチに思える組み合わせですが、ともに自然素材であることや、その手触りの良さ、経年変化を楽しめるといった共通点があり、伝統とモダンを感じる絶妙なコントラストにより唯一無二のヴィジュアルに。
しかも、畳を作る際に余りとして元々捨てられていた九州産い草の端材を“アップサイクル”して使用することで、廃棄物に新しい価値を与え、生まれ変わらせたサステナブル製品というのも、なんとも風通しの良いポイントですよね。
ローファーを履く際、靴下が見えないようにインビジブルソックスや つま先ソックスを愛用していましたが、インソールを畳にすることで――イタリアの伊達男よろしく――裸足という選択肢も生み出したある意味画期的な商品。
人間工学に基づいたハイテク系フッドベッドとは異なるベクトルで、機能性を追及した姿に惚れ惚れします。
どこか日本人のDNAに呼びかけるような温故知新的発想のアイデアがもたらす革新的インソール(いやここではあえて中敷きと呼びたい)。ちなみに同社では、スリッパタイプのローファーやサンダルなどシューズアイテムも展開中です。
あのサラっとした畳の踏み心地を外でも感じ、リラックスした残りの夏のひとときを一緒に過ごしてみませんか?
【問い合わせ】
リベラート
https://www.liberato.jp/
Text:Yasuharu Imai